マイク・オールドフィールド、「Tubular Bells」以外を語る (8/14)
「Innerviews」サイトの2013年の記事より。2012年のロンドン・オリンピックの開会式に出演した話から始まっている。スペインのマヨルカ島でぐーたら過ごしてた師匠のケヴィン・エアーズを見習ってか (笑)、今はバハマのナッソーで悠々自適なのだそうだ。
→ Innerviews | Mike Oldfield - The Messenger
「Amarok」へのバージンの反応は、どうでしたか。
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これは「Tubular Bells II」だよなって言ってたよ。なので、「いや、違う。別のタイトルを考える」って言った。最初に考えたのは、ケルト辞書を見ることだった。「Ommadawn」は、ゲール語 (スコットランドのケルト族の言語) で「バカ」の意味だ。私の自伝は「Changeling」(知恵遅れ、鬼っ子) ってタイトルで、それをゲール語で言うと「Amarach」になるんだけど、私には「Amarok」って聞こえる。なので、そうしたんだ。
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ジャケットの文字は、プロデューサーのトム・ニューマンが金属を削って作ってくれた。バージンは、なぜ「Tubular Bells II」じゃないんだって怒り狂ったけど、「Tubular Bells II」じゃなくて「Ommadawn II」なんだから、仕方ない。だけど、「Ommadawn II」じゃタイトルとしてしっくり来なかったんで、「Amarok」になった。
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バージンはプロモーションを拒否したんで、自分でプロモーションしないといけなかった。ラジオで宣伝してくれる人を自分で雇って、私のスタジオで最初の鑑賞会を企画したよ。椅子をあるだけ並べて、サンドイッチとシャンパンのケータリングを手配してね。そうしたら、来てくれたのは一人だけだった。BBCラジオ・ワンのボブ・ハリス (当時の有名なラジオDJ) だ。彼は気に入ってくれて、彼の番組でも流してくれた。もしも「Tubular Bells II」ってタイトルにしてたら、ぎゅう詰めになってただろうね。何て名づけるかだけで、こうも違うかって思うよ。
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ほんと、悲惨なほど、全く売れなかった。だけど、君みたいな人が何人も、一番好きだって言ってくれる。私も一番好きだ。だから、どうってことない。時間が経っても、しっかり生き残ってるじゃないか。もしも100年後にも私の傑作として知られてれば、それで十分だ。
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