ジョニー・マー、音楽の趣味などを語る (3/5)
去年、ジョニー・マーは自伝「Set the Boy Free」を出版して、そのプロモーションで色々なインタビューに応じている。その内の一つで、「Esquire」誌サイトの2016年11月の記事より。
→ Esquire | Johnny Marr Is a Fan First and a Musician Second
自身のハイテンションさを、よくジョークのねたにしてますよね。
- 「ハイテンション」って言葉は単純で判りやすい。なので、自分のトレードマークにしてるみたいなもんだ。実際、自分がまだ小さくて幼くて落ち着きがないことは自覚してた。だけど、金が稼げるようになる前から、もう小さなロック・スターみたいなもんだったんだ。
ラフ・トレード・レーベルと結びつきが出来たこと、モリッシーと出会えたこと、もう最初から「モリッシー・アンド・マー」がイメージできたこと、数曲を一緒に作っただけで、彼は特別だってすぐに判ったこと、そういうのも何かマジックだったと思いますか。
- そうだなぁ。そもそも、自分は強運だって思い込んでる。だけど同時に、運は自分で引き寄せないといけないってのも判ってる。TVを見ながら憧れてるだけ、飲み屋で「俺はやるぜ」とか言ってるだけじゃ、ダメだ。
モリッシーは難しい人物で、一緒にいたがらない人も多いようですが。
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そんなことは少しも気にならなかった。とにかくボーカルを探してたんだ。そして、すぐに一番大切な親友になったよ。
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運ってのをただ作り出すことはできない。何もしないで、口先だけじゃ、何も起きないよ。俺は全然知らない人を訪ねてってモリッシーの住所を聞き出して、延々とバスに乗ってその住所までたどり着いたんだ。度胸だよ。そういうのがロックの心意気だろう。世間知らずとは正反対だ。
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しょっ中、行くところがなくて、夜中に空き缶を蹴りながら、ただただ通りをあちこちうろつき回ってた。本当に、しょっ中だった。そういう絶望感って、心を滅入らせる。いつもそれと戦ってないといけない。いつも頑張って楽観的でいるようにしてた。仲間内で銃の撃ち合いとかあると、自分を奮い立たせて、気を確かに保ってないといけない。キツかった。おそろしくすさんでた。音楽しか信じて頼れるものはない。すさんでるってどういうことか、嫌ってほど思い知らされてる。父親は毎日が道路工事の穴掘りだし、仲間は誰も仕事が無いし、自分が自分でいられたのは、ギターとプラス思考と俺の彼女のおかげだ。
ファンの人はとっくに知ってるんだろうけど、なんかとんでもないものが出るようだね。
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記事途中のネタ、思わずこれを思い出してしまった (笑)。
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