スティーヴ・ヴァイ、サトリアーニとザッパとクーダーを語る
雑誌「Guitar World」が、過去の掲載記事を順にウェブに転載し始めていて、その内の一つ。掲載された時のタイトルは「魔法使いの弟子」だったそうだ。どっかで既出かも知れないが。
→ Steve Vai Discusses Joe Satriani, Frank Zappa and Ry Cooder (www.guitarworld.com) (1987/3)
ジョー・サトリアーニ
- レッスンを3年間うけた。とっても良い先生だった。俺のように弾けとか、ああしろこうしろとか、何も言わない。かわりに、自分自身を理解するのがなぜ大切なのかを説明してくれた。今まで会った人のうちでもっとも音楽的に優れた人だな。トレモロ・アームの使いかたなんかも山ほど教えてくれた。それを見て学んだんだ。彼はレコードを聴いて、その場で、どんな和声なのかとか、コード・チェンジやボイシングやインターバルとか、全て的確に言葉にできるんだ。俺もこんなことができるようにならないといけない、この人みたいになりたいって思ったよ。
フランク・ザッパ
- 彼は音楽に全てを捧げてるんだ。あれほど自分に厳しい人はいない。音楽の質も量もね。彼が音楽を作っていくのを横で見ているのは、それだけでスリルだった。
ライ・クーダー (映画「Crossroads」のサウンドトラックを共同で担当して)
- 最高のグルーブの持ち主の一人だ。以前に自分のタイム感を鍛えようとして、それからずっと放ってたのが、彼と演奏して、顔をひっぱたかれた気分だった。彼こそ真のマスターだよ。
サトリアーニとヴァイの師弟関係は有名で、ヴァイが「地元で有名なギターの先生」の生徒になったのが14歳、サトリアーニ17歳の時だ。ヴァイがアルカトラスやデイヴィッド・リー・ロスのバンドでブレークした時、インタビューなどでことあるごとにサトリアーニの名前を出したのが、サトリアーニの知名度急上昇につながったのもよく知られてる。ちなみに、「Crossroads (クロスロード)」は「カラテ・キッズ」のギタリスト版みたいな映画で、ヴァイ本人が敵役で出演している。
どうでもいいけど、当時の雑誌表紙のビリー・シーンがやけに若いな (笑)。ヴァイはあんまり変わってない気がする。
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