ロバート・フリップ、イーノやボウイやクリムゾンを語る (4/4)
ロバート・フリップが過去のエピソードとかを振り返ったインタビュー。全体はかなり長いようだが、雑誌 (Uncut誌 2020年8月号) を買わないと読めない。これは宣伝用の抜粋版。
→ Uncut | Robert Fripp on Eno, Bowie and King Crimson
ボウイからの一番のアドバイスって、何ですか。
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「Scary Monsters」のセッションを真夜中に始めて、「Up the Hill Backwards」をやってた時だと思う。「どう弾けばいいかな」ってデイヴィッドに聞いたら、「リッチー・ブラックモアだったら、どう弾くと思う」。彼の言いたいことがよく判ったので、私はリッチー・ブラックモアとは似ても似つかない弾きかたをした。それが彼のアドバイスだったんだ (リッチーのようには弾くな、ってこと)。
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ボウイ、イーノの関係じゃ、こんな素晴らしいアドバイスももらったよ。ギターとエフェクターボードを持って、ニューヨークからフランクフルトまで深夜便で、ファーストクラスで飛んで、ベルリンのハンザ・スタジオには夕方6時15分前くらいに着いた。デイヴィッドとブライアンに「どんなのを弾いて欲しいかな?」って聞いたら、ブライアンのアドバイスが「繋いでくれ (plug in)」。それしかやり取りせずに、録音テープを回して、そして出来上がったのが「Joe the Lion」だ。
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同じようにただ「繋いでくれ」って言う人たちと仕事したことがある。彼らはそれで私に、ボウイ、イーノと運良く成し遂げたのと同じレベルを期待したわけだが、同じ結果にはならない。私自身は同じだ。じゃ、何が違うのか。デイヴィッドとブライアンとトニー・ヴィスコンティは、他の人たちが持ってない何かを持ってたんだ。
イギリス人の言葉を真に受けちゃいけないってのは折々に話題になってて、英 The Economist 誌サイトの記事とか、英 Independent 紙サイトの記事とか、特に後者に出てくる表は日本でも話題になってた。
→ The Economist | This may interest you - Euphemism decoded
→ Independent | Chart shows 'what the British say, what they really mean, ...'
→ Togetter | イギリス英語、本音と建前のギャップが大きすぎるし ...
もっとも、こういう記事や表そのものがイギリス人自身の自虐ネタだったりするんで、始末に負えない (笑)。
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