ラリー・ハートキー、ベースアンプ作りを語る (1/4)
「For Bass Players Only」という個人サイトの2010年12月の記事より。Hartkeの創業者ラリー・ハートキーが、ベースアンプを作るようになったきっかけなどを語っている。
→ Larry Hartke Exclusive Interview
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1967年にクリームのジャック・ブルースを聴いて、ベースギターを手にした。「Fresh Cream」、「Disraeli Gears」は何枚もすり切れるほど聴いたよ。中学や高校じゃ、クリームやジミ・ヘンドリックスをバンドで演奏してた。そのジャック・ブルースがもう20年以上も俺たちの機材を使ってくれてるなんて、本当にすごいことだ。
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1971年に高校を卒業した後、近くのグレンリッジって町でオーディオ技術者がラボで助手を探してるって話を聞いた。俺は仕事を探してたんで、会いに行ってみた。それがあの有名なA. スチュアート・ヒーグマン (A. Stewart Hegeman) (*) だったんだ。1950年代の初めにハイファイって概念が生まれて、ライブやコンサートホールの音を家庭でも楽しみたいって考えるようになってきた。そして、一握りの技術者が、マルチスピーカー、ハイパワーアンプ、優れた録音技術とかを目指して、頑張り始めた。Acoustic Research社のエドガー・ヴィルチャー (Edgar Villchur)、KLH社のヘンリー・クロス (Henry Kloss)、Harmon Kardon社のA. スチュアート・ヒーグマンあたりが、今じゃ「ハイファイの黄金期」と呼ばれてる時代を引っ張ってた。ヒーグマンは多くの革新的なオーディオ技術を考え出して、古典になってるような製品を幾つも作り出した。電子工学、アンプ、スピーカーについての彼の知識は、世界的に知られててね。そんな人の下で、俺はハイファイ技術とオーディオ機器にハマっちまったんだよ。
このサイトからは過去に、2012/1/16 のジョン・ウェットンの話とか、2012/1/17 からのビリー・シーンの話とかも紹介していて、ものすごく充実した個人サイトだ。Hartke社はビリー・シーンやジャック・ブルースとかもエンドースしている。
(*) 「ヘゲマン」って呼ぶ人もいるようだ。
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