ケン・スコット、ザ・ビートルズ「White Album」を語る (1/2)
今日はザ・ビートルズが最初のシングル「Love Me Do」をリリースしてから、ちょうど50周年なのだそうだ。1960年代から1970年代にかけて活躍していたエンジニア/プロデューサーのケン・スコットが、彼らの「White Album」について語っている記事があったので、紹介することにした。「Guitar World」誌サイトの2012年4月の記事より。
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1968年の「White Album」の制作当時、メンバーどうしが険悪だったってのが定説になってるようだが、全く違う。お祭り騒ぎだったんだ。楽しかった。噂はゴミだよ。
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「White Album」の制作では、メンバー誰もがリーダーだった。ベーシックトラックの録音はみんな一緒に楽しくやる。だが、オーバーダブになると、その曲を書いたメンバーのものになって行くんだ。他のメンバーは誰もその場にいないなんてのも、しょっちゅうだった。
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幾つかのセッションが同時に進んでたわけだ。ツアーをやらなくなってからのアルバムで、曲は沢山ある。だが、アップル・レコードを始めてからの最初のアルバムで、予定がきっちり決められてた。だから、例えば、スタジオ2ではジョージと「Savoy Truffle」のミキシング、同時にスタジオ3では「Why Don't We Do It in the Road?」の録音、みたいにね。最後の24時間は、使える限りのスタジオを全て使ったよ。変だろ (笑)。
この後は、「White Album」の話がもう少しあってから、ジョージ・ハリスン「All Things Must Pass」、ジェフ・ベック「Truth」、「There and Back」、デイヴィッド・ボウイ「Ziggy Stardust」と続いていく。
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