ケン・スコット、ジェフ・ベックを語る
1960年代から1970年代にかけて活躍していたエンジニア/プロデューサーのケン・スコットがザ・ビートルズの「White Album」について語っていた続き。「Guitar World」誌サイトの2012年4月の記事より。
→ Guitar World - Producer Ken Scott: 'Jeff Beck Didn't Think He Was Good Enough'
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「Truth」の時は、ジェフ・ベック・グループはまだ誰にも知られてなかったからね。とにかくすごい奴らが集まって、嵐のようなレコーディングだった。最初のアメリカツアーから戻った後、次のアルバムを作ろうってなった時は、もう誰もがエゴ丸出しで、これはうまく行かないなってのが、すぐによく判った。
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その後も、彼とは何度も一緒に仕事をした。ロンドンのトライデント・スタジオ (スコットはそこにいた) に現れて、彼とコージー・パウエルとでモータウンで録音してきたのをミックスし始めたりした。だが、何かの理由で完成しなかった。他にも、私がスタンリー・クラークと仕事していたら (1975年の「Journey to Love」)、いきなり現れて何トラックか録音したりした。その時には、すごい仕事ぶりで、ナイスガイに戻ってたよ。
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「There and Back」の時は彼は、他のメンバーと一緒に演奏できるほど自分は上手くない、って思い込んでて、色々と引っ張り出すのが本当に大変だった。自分は無能だって感じてたんだ。私は彼の色んな側面を見てきている。大好きだ。
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