エース・フレーリー、「Shock Me」を語る (30人のギタリスト、この1曲を語る (8/30))
「Guitar World」誌サイトの「ベテラン・ギタリスト30人が語る、この曲でみんなの記憶に残りたい」って記事より。パート1は2014年1月、パート2は、なぜか1より古くて、2013年11月。元々は雑誌の2002年5月号に掲載されたものだそうだ。
→ Guitar World | Thirty Guitar Legends Choose the Song They'd Most Want to Be Remembered by, Part 1
「Shock Me」(キッス「Love Gun」(1977))
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この曲を選んだのは、よく知られてるキッス讃歌だからってだけじゃない。俺自身にとって本当に大切な曲だからだ。死ぬかも知れなかった経験を歌にしたものなんだ。1970年代のフロリダ、レークランドでのキッスのステージで起きたことだ。
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コンサートが始まって、階段を降りて行った。そして、手すりに触った瞬間、感電したんだ。はじき飛ばされて、10秒くらい気を失ってた。ローディー達が俺をステージの裏まで運んでってくれたが、手は火傷して、震えが止まらなかった。何が起きたかをポール・スタンレーがアナウンスして、コンサートは10分くらい遅らせることになった。そうしたら、聴衆全員で「We want Ace!」の大合唱だ。
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俺はひどく混乱して、コンサートがやれるなんて、とても思えなかった。だが、15,000人が俺の名前を合唱してるのを聞いて、アドレナリンがあふれ出ててきた。もうやるっきゃない。手の感覚はほとんど無かったが、コンサートを続けたよ。あの晩、守護天使が俺の頭上にいてくれたんだろう。神に感謝だ。
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