トニー・レヴィン、自らのキャリアを語る (1/5)
クリムゾン関係ネタが続くことになって恐縮だが、時たま紹介してる「For Bass Players Only」サイトから、2013年8月の記事。今さら説明するまでもない人だけど、色々と興味深い。
→ For Bass Players Only | Tony Levin interview
音楽をやるようになったのは?
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2つの影響が特に大きいな。クラシック音楽への愛情と、しじゅうジャズを聴いてた兄のピートだ。私はたいていクラシックを聴いてて、ピアノを習ってた。その後、クラシックのコントラバスも習った。11歳の頃からジャズ・コンボでも演奏してたが、興味の中心はオーケストラでの演奏だった。
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ジャズはあまり熱心には聴いてなかったが、何年も後になって判ったんだけれども、音楽の感性を磨くのには本当に役に立った。兄がかけてた沢山のアルバムで、オスカー・ペティフォードがベースを弾いてて、そのベースラインは今でも頭に焼き付いてる。ずいぶん後になって、私がロックやポップスのベースを考えた時のやりかたは、彼のアプローチによく似てるって言っていい。うまく言うのは難しいが、正しい音を見つけて正しいフィールで弾くってことかな。
ロックにかかわるようになったのは?
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音楽学校でドラマーのスティーヴ・ガッドと組んで、地元でギグをやってたのがラッキーだった。ほとんどジャズだったけど、キーボード兼ヴォーカルのマイク・ホルムズとグループを作って、ニューヨークに打って出ようってしたりもした。クラシックの後、何年かは、ロックよりジャズをやってたことになる。その後で、ロックに方向転換したんだ。当時からずっと、自分はロックもやるジャズ・ミュージシャンってより、ジャズもやるロック・ミュージシャンだって思ってる。
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クラシック音楽の影響は、ロックをやる時にも、特にプログレッシブ・ロックみたいな複雑な音楽をやる時には、ちょっとばかり役に立ってる。今でもクラシック音楽が大好きだが、演奏する機会はなかなかない。こないだカリフォルニア・ギター・トリオのアルバムで、バッハやシューベルトの「Ave Maria」を弾いたのは例外だね。エレクトリック・チェロを弾いたよ。
関係ないけど、グレッグ・レイクもジョン・ウェットンも、トニー・レヴィンを見習って欲しいもんだ。体形は (笑)。
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