クリス・カトラー、ヘンリー・カウや即興を語る (5/11)
カトラーの公式サイトに転載されているインタビューで、元は「Traverses」誌の1999年の記事だそうだ。
→ Traverses | History, Cow, Texts, Improvisation - Interview with Chris Cutler
サムラ・ママス・マンナやユニヴェル・ゼロなど、幾つかのバンドは再結成してますが、以前と同じ精神を持ってると思いますか。
- 20年以上も経って、時代は変化してる。新しいサムラのアルバムも気に入ってる。だが、それは過去を懐かしむんじゃなくて、その時代の中でこそ輝いてるんだ。ヘラクレイトス (古代ギリシャの哲学者。万物流転を説いた) は正しかったね。同じ川に二度と入ることはできないんだよ (流れる水は同じではないから)。
彼らが再結成してよかったと思いますか。
- それは私が答えることじゃない。古いファンや新しいファンは嬉しいだろうね。だが、自分は再結成するつもりはない。ヘンリー・カウの名前は、自分には重すぎるんだ。当時のメンバーとは今でも一緒に仕事してきてるが、それをヘンリー・カウと呼ぶことはない。
ご自身のやっていることがロックと共通項があるって認識はありますか。
- もちろんだ。ロックを置き去りにしてるつもりはない。即興してる時でさえもね。即興にも色んなパターンがあって、私は明らかにロック寄りだ。ジャズの即興とは違う。単純なビートで即興してたんじゃ、詰まらないだけだ。
よく同じ人たち、例えばフレッド・フリスとかと演奏するのは、いつも新しいアイデアで即興や実験をしてるってことですか。
- その通り。それぞれが別々のことをやって生まれ変わっては、また集まる。それが新しいものを生み出すんだ。
またまた関係ないネタ。ホントかね。
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