クリス・カトラー、ヘンリー・カウや即興を語る (1/11)
カトラーの公式サイトに転載されているインタビューで、元は「Traverses」誌の1999年の記事だそうだ。
→ Traverses | History, Cow, Texts, Improvisation - Interview with Chris Cutler
ドラマーってことになってますけど、ドラムスから始めたんですか。
- いや、まずバンジョーを始めて、それからギター、そしてトランペット、その後でドラムスだ。特にドラムスがやりたかったわけじゃない。何かバンドに入りたかっただけだ。私の通ってた学校じゃ、誰もがギターをやってて、ドラムスは誰もいなかったんでね。何年か続けて、それで初めてドラムスの可能性ってものを考えるようになった。
影響を受けたドラマーはいますか。
- いや、少なくとも最初は、ドラマーになりたいって思わせるような人はいなかったな。だが、やり始めてからは、何人かコピーしたいって思うようになった。トニー・ミーハン、ザ・シャドウズの最初のドラマーだ、それに、ケニー・バットリー (ナッシュビルのセッション・ドラマー)、キース・ムーン、ミッチ・ミッチェル、ジョン・フレンチ (キャプテン・ビーフハートのドラマー)、ロバート・ワイアットとかね。最後はたぶんクリスチャン・ヴァンデ (マグマのリーダー) だ。好きなドラマーは他に何人もいるが、彼らから一番学んだと思う。
最初のバンドはロックでしたか、ジャズでしたか。
- 最初のバンドはギター・インストゥルメンタルで、ヒット・チャート物なら何でもやった。次はしばらくソウルのバンドにいて、R & Bをやってた。だから、ロックってことになるな。だが、1960年代の中頃、フリー・ジャズのバンドとライブをやったことも何回かある。
ヘンリー・カウに入ったのは、バンドが出来た後ですか。
- そう。ヘンリー・カウはケンブリッジ大学で1968年にティム (ホジキンスン) とフレッド (フリス) が作った。私が入ったのは1970年だ。
この記事はTwitterで @junichi_usui_ さんから教えて頂いた。すごく面白い。感謝。
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