マイク・オールドフィールド、「Tubular Bells」以外を語る (11/14)
「Innerviews」サイトの2013年の記事より。2012年のロンドン・オリンピックの開会式に出演した話から始まっている。スペインのマヨルカ島でぐーたら過ごしてた師匠のケヴィン・エアーズを見習ってか (笑)、今はバハマのナッソーで悠々自適なのだそうだ。
→ Innerviews | Mike Oldfield - The Messenger
もうすぐ出る最新アルバムについて教えて下さい。
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最初は全て自分でやって、自分で歌ってみたんだ。だけど、「Heaven's Open」のボーカルを憶えてるだろ。あれの20年後を想像してくれればいい。全然まとまらない。それでボーカリストを探して、山ほど聴きまくった。ただ歌えるだけじゃなくて、感情を込められないといけない。そうやって、彼を見つけたんだ。伴奏も、ベストなセッション・ミュージシャンを集めて、バンド形式で録音し直した。「Platinum」の時と同じようにね。何でも自分一人でやるのとバンドでやるのとじゃ、全く違う。
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アルバムのタイトル「Man on the Rocks」でも、遊んでみた (笑) (2つの意味があるということ)。
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今はナッソーに住んでる。港に色んなボートが留めてある景色が、とても美しい。それで「Sailing」を作った。ロッド・スチュワートの「Sailing」じゃないよ。もっと軽いノリで、現代社会の足かせを外して海に行こう、そういう歌だ。「Pirates of the Caribbean (カリブの海賊)」にちょっと近いかも。ジョニー・デップに歌ってもらってもいいな。
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他の曲はもっと暗い。だけど、パワフルだ。自分のギターのサウンドは、昔より良くなったと思う。弾くのが楽しかった。「Ommadawn」パート1の最後に入ってるギターを憶えてるかな。泣き叫ぶようなパートだ。あのギブソンSGからフェンダーTwin Reverbを通してスピーカーに繋いだのと全く同じ音が、今じゃAvidのElevenってパッケージを使うと、一発で出来てくる。面白かった。
ギターのことをどう思ってますか。
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もう自分の身体の一部だね。考えることすら要らない。持って、ただ弾くだけだ。ギターを幼い頃から習ってたおかげだろうと思う。10か11歳くらいまでには、今のテクニックを全て身につけてた。だから、もう何も頑張らなくていい。喋るのと同じ、それくらい自然なんだ。
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サウンドはすごく重要だ。良いギターもあれば、そうでないギターもある。ラッキーなのを手に入れて、なくしちゃいけない。それに、ギターも年を取る。何年かは素晴らしい音を出すが、だんだんそうでもなくなっていくってこともある。
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今は、ごく普通っぽいテレキャスターを使ってる。見た目は地味だ。けど、弾くと格別なんだ。オリンピック開会式でPRSを弾いたら、こないだPRSがコンタクトしてきた。PRSは見栄えはいいよね。けど、スタジオで使うのは、見るに耐えない代物のほうだ。
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