ジェフ・ベック、キース・ムーンを語る (17/17)
キース・ムーンの伝記「Dear Boy: the Life of Keith Moon」の著者が、原稿の元になったインタビューを幾つかウェブに掲げてて、その一つ。1996年とのこと。
→ Tony Fletcher's iJamming! | Jeff Beck on Keith Moon
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(「Beck's Bolero」レコーディングの) 2日間のスタジオ入りは、別に何も努力してない。「コントロール・ルームのあいつらを驚かせてやろう」、そんなふうにただ演奏しただけだ。ジミーと俺は奴の家で前もって少し練習したが、そのテープもなしにだ。
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あれを聞いて、タウンゼントが俺をにらみつけたのを憶えてるよ。自分の縄張りで他人がうろちょろするのが気にくわなかったんだ。俺はザ・フーの一部をこっそり抜き取ろうとしてたわけだから。だが、あんなスタイルで演奏できるドラマーが他にいるとは思えなかったし、実際、キースに匹敵するドラマーはいなかった。コージー・パウエルが現れるまではな。ダブル・バス使いの向こう見ずな若い奴で、だから俺は気に入った。キースはハイハットを使わないし。
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(自損事故を起こした) あの週末は、結局、キースはどっかにいなくなっちまった。俺の車はあいつんちにあるし、どうやって戻ったのか、まるで思い出せない。完璧な結末だよ。ドッカーン!ってやっちまって、そのキノコ雲は未だに俺の頭から消えない。俺は正真正銘の「ムーニー・ランド」にいたってことさ。
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