ドニー・マッカスリン、デイヴィッド・ボウイ「★」を語る (1/10)
デイヴィッド・ボウイの最後のアルバムでバックを務めたドニー・マッカスリンが、アルバム作りについて語っている。2015年10月31日のインタビューだそうで、「Uncut」誌2016年1月号に掲載されたもの。
→ Uncut | David Bowie: the Making of ★
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デイヴィッドに会ったのは、マリア・シュナイダー (アメリカのジャズ作曲家) を通じてだ。彼女のジャズ・オーケストラに10年くらいいた。彼女とデイヴィッドはコラボレーションの相談をしてて、そして、何か違う方向に展開できないかってことで、私に連絡してきたんだ。
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まず、2回のワークショップ (勉強会) で「Sue (Or in a Season of Crime)」を、デイヴィッド、ライアン・ケバール、マリアのバンドのトロンボーン奏者だ、そして私、リズム・セクションでやってみた。ドラマーは私のバンドからマーク・ジュリアナを推した。最初のワークショップの後、デイヴィッドがマリア、トニー・ヴィスコンティと一緒に、ニューヨークの「55バー」まで、私たちのバンドを見にきてくれた。
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そうしたら、翌朝、デイヴィッドから電子メールが来たんだ。あごが床に落ちるくらいびっくりしたよ。昨夜聴いた演奏を歌にしてみたんですが、レコーディングしてみる気はありますか、って書いてある。ものすごく丁寧で寛大だった。あごを拾い直して、「もちろんです」、そう返事した。
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彼は自宅で作ったデモ・バージョンを送ってきた。ドラムやベースはプログラムしてあって、サックスのソロを自分で演奏してた。それが「'Tis a Pity She Was a Whore」だ。すぐさま、もう2〜3曲やってみようか、ってなって、そして、マリアが彼に言ったんじゃないかな、どうせならドニーのバンドでアルバム丸ごと作れば?、って。それが始まりだ。
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