トニー・ヴィスコンティ、デイヴィッド・ボウイのベルリン三部作を語る (4/5)
ボウイの最新作「The Next Day」もプロデュースしたトニー・ヴィスコンティが、ボウイのベルリン時代の三部作「Low」、「"Heroes"」、「Lodger」について語っている。イギリス「Uncut」誌の2001年3月の記事より後半部分。
→ Uncut Interviews David Bowie and Tony Visconti on Berlin
「Lodger」
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「計画された偶然」方式ってことで、例えばエイドリアン・ブリューに、よく判らないトラックの上に何でも思いついた演奏をとにかく重ねてもらう、とかやったが、もっと色んなカオス (混沌) を目指してたんだ。
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ブライアン (イーノ) は、例えば黒板に好きなコードを8つ書いて、リズムセクションに「何かファンキーなのをやってくれ」って言う、そして、コードをランダムに指差して、バンドがそれに従うとか、そんな妙な実験を色々やってた。これはあんまりウケがよくなかったけどね。「Yassassin」はレゲエとトルコ音楽を組み合わせようとしたものだし、「Fantastic Voyage」と「Boys Keep Swinging」の2曲は、和声と構成が全く一緒だ。もう1曲あったんだけど、それは没になった。エイドリアンはどんな変てこな要求にも応えられる王者だったね。
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イーノのクレジットにある「cricket menace」(コオロギの脅威) ってのは、「African Nightflight」に入ってるチャカチャカした音のことだ。あれはデイヴィッドが持ってたRoland beatboxをものすごい高速に設定して作った。
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