ジェフ・バーリン、自らのキャリアを語る (1/6)
これも「For Bass Players Only」サイトから、2010年6月の記事。フレッテド・ベースでは世界最高の一人って言われてて (何人いるんだ?(笑))、ビル・ブルフォードとのリズム隊で一世を風靡したが (ってのは誇張し過ぎかも)、今では体型も変化して (笑)、音楽的指向も4ビートジャズが中心のようだ。初回は子供の頃の話。
→ For Bass Players Only - Jeff Berlin interview
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父親がオペラ歌手だったので、生まれた時からクラシック音楽漬けだった。まだ1歳かそこらの頃、イタリア歌曲の真似をして声を出したんだそうで、両親は、この子には音楽の才能があるって思ったんだ。それで、5歳からバイオリンを始めた。結局はその道は選ばなかったわけだけれども、クラシック音楽の訓練を10年も受けたことをこんなに喜んでる人間は、このへんには他にいないと思うよ。そうじゃなかったとしたら、こんなに幅広く物事を考えることはできなかったと思う。それが私の根っこだ。音楽学校で特訓も受けたし、リサイタルもやったし、オーケストラでも弾いたし。ありがたいことだ。
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バイオリンからベースに移った一番最初のきっかけは、同じ世代の他のみんなと同じだよ。エド・サリバン・ショーで観たザ・ビートルズだ。その日に向かいの家の友達がショーのことを教えてくれるまで、ザ・ビートルズの名前も聞いたことがなかった。だけど、観た時には、そんなに面白く感じなかった。自分がやってる音楽と違ってたからね。まだ子供で、クラシックかぶれ (snob) だったんだよ。あんな音楽に関わろうなんて、少しも思わなかった。だけど、後からそれが少しずつじわじわと骨の髄に染み込んできたんだ。すぐには判らなかった。だけど、私を根っこから変えてしまったんだ。
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ある時、何かが起こったんだと思う。突然、ファンになった。あのギターの音やヴォーカルや、彼らの全てに飲み込まれてしまったんだ。彼らは今でも史上最高のロックバンドだと思ってる。彼らは世の中の全てを変えた。彼らから影響を受けてないものなんか何もない。あまりにも夢中になってしまって、結局、16歳でバイオリンをやめた。最初のベースギターは、14歳の時に、新聞配達のバイトで貯めた金で買った。
気がついたらベーシスト特集になってしまってるじゃないか。ブルフォードとのペアでは渡辺香津美なんかともやってるし、アラン・ホールズワースやパトリック・モラーツのソロにも参加してたり、BX3じゃビリー・シーンとスチュアート・ハムと一緒にやってたりしたのが、近頃はあんまり名前を見なくなってた。個人的には、スコット・ヘンダーソンと組んだプレイヤーズが聴きやすいな。
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