スティーヴ・ハケット、ギターを語る (6/7)
「Genesis Revisited II」を出して、こないだ来日したスティーヴ・ハケットだが、これはちょっと古くて、「Guitar International」サイトの2010年11月の記事より。自身の来歴とか使ってるギターとか、色々と語っている。
→ Guitar International | Steve Hackett Interview
アンプは何を使ってますか。
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あれこれ色んなのを試してきて、今はピーヴィーだ。時には2台使う。Classic 50で、最初はハーモニカのために買ったんだ。ギターアンプとしても素晴らしいってのは、後から気づいた。近頃のエリック・クラプトンなんかも含めて、大勢が使ってる。グルーブ・チューブの真空管を使うと、良い音になるよ。
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だけど、誰もが結局はマーシャルに戻っていく。私もつい最近、Marshall 50 Headの4x12 cabinetで、信じがたいサウンドを手に入れた。4x10だったかも知れないが。それにフェルナンデス (ギター) と、特製のトレブル・ブースターを繋いでる。これは、ピート・コーニッシュが作ってくれた。
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ピート・コーニッシュって人は、ブライアン・メイ、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、色んなプロフェッショナルの御用達だ。なぜか普通の販売ルートには載らず、カスタムメイドのエフェクターを作ってる。その彼が、素晴らしいトレブル・ブースターを作ってくれたんだ。サステイナー付きのフェルナンデス、マーシャルとの組合せは、難聴必至な音量で使うわけだけど、もう総毛立つサウンドになる。
そのマーシャルはビンテージものですか。
- ベン・フェナーっていうエンジニアの知合いから古いのを買ったんだけれども、ビンテージかどうかとかは、どうでもいい。それが使えるかどうかなんだ。よく言うだろ。「ピカソがどんな絵筆を使ってたかなんてことに拘ってても仕方ない」。
何日か前、エリック・ジョンソンと話していて、ウェス・モンゴメリーが好きだって言うので、「スタンデルがまたアンプを作り始めましたよ」って言ったら、ずっと探してたそうで、「本当か?」って飛びついてきて、結局、私の持ってる1964年製のスタンデルを彼に売ることになったんですけど。
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それは大したもんだな。たしかに、昔のアンプには何かがあるね。ポール・バターフィールドがどんなアンプを使ってたか、すごく興味がある。
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私自身も、1971年や73年に何を使ってたかって、しょっちゅう聞かれる。その後ずいぶん進歩してきてるんだけどな。マーシャルSuper FuzzとカラーサウンドSound Fuzz Boxの組合せは、他では替えがたい、さえざえしたサステインが得られる。
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小さなフェンダーChampとXRフェーダーとエコープレックスを使ってたこともある。それにローランドのペダルやオクターブ・ディバイダーを付けたり、色々やってみた。ライブでは誰も作れないサウンドだったと思う。コピーしたがる人は多いけど、何を使うかじゃなくて、どう使うかなんだよ。
正直、機材方面には全く詳しくないんで、この部分、ちゃんと理解できてるか、かなり疑問。
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