ジョニー・マー、ザ・スミスのアルバムを語る (1/4)
ジョニー・マーがザ・スミスの4枚のスタジオ・アルバムについて語っている。「SPIN」誌サイトの2012年4月の記事より。
→ SPIN - Johnny Marr Remembers the Smiths' Studio Albums
The Smiths (1984)
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マンチェスターじゃ俺ほど真剣な奴はいなかったんで、ザ・スミスに入るまで、鬱憤の塊だった。モリッシーに会った途端、こいつは俺とそっくりな感じかたをする奴だなって判ったよ。それで一緒に始めたわけだ。最初の日に、夢とか、何をやりたいかとか、どうやっていこうかとか、話し合ったんだ。ほとんど実現しちまった。ラフ・トレードからアルバムを出すとか、アメリカにツアーするなんてのも含めてな。曲作りじゃ、最初はリーバー&ストラー (アメリカの1950〜60年代のソングライター兼プロデューサー・コンビ。エルビス・プレスリーとの仕事などが有名) がお手本だった。
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このアルバムは、ある意味、タイム・カプセルだ。曲のことはあんまり話したくない。ジャーナリストの音みたいじゃないか。だけど、好きだよ。大切だし、新しいものとして受け入れてもらえたしな。ただ、あのアルバムは当時のバンドの音を表してない。デビュー・アルバムってのは、バンドがライブでどんな音を出すのか、そのドキュメンタリーになってないといけないんだ。もっとライブに近い音のセッションもあったけど、出来上がったアルバムには入ってない。それが気に入らないってわけじゃないけどな。俺たちはモダンなバンドを目指してたし、しゃれた趣味の奴らを感心させようってしてたし、それはうまくやれたと思ってる。
別のインタビューじゃ、24歳までに大成功しちゃって後は遊んで暮らす人生ってどんなですか、なんてむちゃくちゃなことを聞かれたりしてるけど、こないだは初めてのソロ名義のアルバムを出したし、来月の来日に期待。
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