トニー・レヴィン、自らのキャリアを語る (4/5)
時たま紹介してる「For Bass Players Only」サイトから、2013年8月の記事。今さら説明するまでもない人だけど、色々と興味深い。
→ For Bass Players Only | Tony Levin interview
スティックの何が気に入ったんですか。
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普通じゃない楽器が好きなんだよ。1970年代にエメット・チャップマンがチャップマン・スティックを出してきた時、何人もの知り合いのミュージシャンが教えてくれた。ごく早い時期に手に入れて、1976年のピーター・ゲイブリエルのセッションに、さっそくトロントまで持って行った。その時のアルバムには使わなかったけどね。まだほとんど弾けなかったんだ。だけど、ツアーに持って行って、簡単なベースパートで使い始めてみた。それでだんだん、色んな状況でもスティックのベース・サイドが楽に使えるようになってきた。ただ、スティックのギター・サイドを使ったのは、キング・クリムゾンでだけだった。ずんぶん後になるまで、そっちには注力してなくてね。スティック・メンでもう一人のスティック奏者が使ってて、同じように、ベーシストってだけじゃなくて、どっちのサイドも使えるようになりたくなったんだ。
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ベース・サイドで気に入ってるのは、普通のベースではどうやっても出せない、パーカッシブなアタックのサウンドだ。それに、低音でも音がクリアで、高速で弾いても一音一音がはっきり聞こえる。ボリューム・ペダルでアタックを柔らかくすると、チェロのようなサウンドも、広いレンジで作ることができる。だが、たぶん一番良いことは、昔ながらのベースの4度チューニングと違って、5度チューニングなので、パートの発想が違ってくる。パートの可能性に大きな飛躍や幅広さが出来てくる楽器なんだ。高音域のコードもそうだ。
原文じゃ、この後にスティック・メンの話が出てくるんだけど、以前に紹介した下の関連記事と同じ中身で、そっちのほうが詳しいんで、省略。
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