ロバート・フリップ、アンディ・サマーズと語る (15/16)
1984年、フリップとサマーズがアルバム「Bewitched」をリリースした時のラジオ番組を、ファンが録音してて、後から口述筆記 (テープ起こし) したものだそうだ。普通のインタビュー記事と違って、後から言葉を整理・編集したりしてないので、ある意味 (笑)、生々しい。すごくリラックスした雰囲気。
→ Elephant Talk | Interview with Robert Fripp and Andy Summers on WHFS 99.1 in Annapolis/Baltimore
ツアー続きの状況を変えたくてプロジェクトを始めたってことですが、2人でライブをやったりするつもりはありますか。
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サマーズ:そのことは話し合ってきたよ。私は、ぜひやりたいね。自分たちが経験してきたことを今のこれにつぎ込むのはすごく面白いだろうし、さっき言ったトラウマから逃れるためにもね。ただ、ロバートも私も他にやることが沢山あるんで、時間を見つけないと。
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フリップ:同じ方向で合意してるかどうか、判らないけど。
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サマーズ:してないかもな。
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フリップ:マネージャーの考えは、また全く違うだろうし。
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サマーズ:3つの選択肢がある。2人でギター2本だけでやるか、もう1人、テープを回して背景をつけてくれる人を足すか、バンドを作るか。
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フリップ:ギター2本だけ、に大きな1票。
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サマーズ:それが一番楽しそうだよな。アルバム通りの音が出せるかどうかは別として。
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フリップ:それはどうでもいいよ。
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サマーズ:どうでもいいよな。そうしようとすら思わないかも知れないし。
化学反応 (2人の間からその場で何か新しいものが出来てくること) の問題ってことですか。
- フリップ、サマーズ:その通り。
2人とも他にやることが沢山あるって話でしたけど。
- フリップ:私はないよ。もう引退して、後は成り行きに任せるつもりなんだ。
もうクリムゾンはないってことですか。
- フリップ:ライブ・アルバム用のテープがあって、(来年の) 2月にミックスする予定だけど (ん? 「Absent Lovers: Live in Montreal」のことか?)。
バンドとしては、すぐに何かやる予定はないってことですか。
- フリップ:ないな。
実際、この後キング・クリムゾンは、1994年にダブル・トリオで復活してくるまで、長い休止に入ることになる。
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