マイク・オールドフィールド、「Tubular Bells」以外を語る (10/14)
「Innerviews」サイトの2013年の記事より。2012年のロンドン・オリンピックの開会式に出演した話から始まっている。スペインのマヨルカ島でぐーたら過ごしてた師匠のケヴィン・エアーズを見習ってか (笑)、今はバハマのナッソーで悠々自適なのだそうだ。
→ Innerviews | Mike Oldfield - The Messenger
「Orchestral Hergest Ridge」について話したことがないですよね。
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「Orchestral Tubular Bells」と「Orchestral Hergest Ridge」は好きになれない。その2枚は、1973年にクイーン・エリザベス・ホールで最初にやった「Tubular Bells」の公演の結果なんだ。
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去年、オリンピック開会式に出演した時に泊まったホテルが、クイーン・エリザベス・ホールの近くだった。毎朝、自転車を借りてはホールまで行って、ステージドアのところで40年前のことを思い出してた。ここで緊張で震えながら初めての公演をやったんだったなって。その1回の公演で、自分のアルバムをステージで再現するのがどんなに難しいか、恐ろしいほど痛感させられた。それで、ツアーに出るのが怖くなった。何もできなくなってしまった。実際、ツアーができるようになったのは、5年後の1978年だよ。そうしたら、リチャード・ブランソンが「ツアーできないなら、オーケストラに代わりをやらせるよ」って言いだした。そして、デイヴィッド・ベドフォードを連れてきた。彼はすごく良い仕事をしたと思う。けれども、あの音楽は元々オーケストラのために作ったんじゃない。自分では「Music of the Spheres」(2008年) ってアルバムを作ったけど、それは最初からオーケストラを念頭において、そういうふうに作った。なので、あの2枚のオーケストラ版は認められない。完全にデイヴィッドの作品だ。ほんのちょっとだけギターを弾いたけど、それ以外は全く関係してない。
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