クリス・スクワイア、イエスの代表的アルバムなどを語る (3/4)
6月に67歳で亡くなったクリス・スクワイアの、生前ほぼ最後のインタビュー。追悼もかねて、「Ultimate Classic Rock」サイトの2013年2月の記事を紹介することにした。イエスは2013年に「The Yes Album」、「Close to the Edge」、「Going for the One」3枚の完全再現ライブ・ツアーってのをやっていて、その関係の話。
イエスとジェネシスは当時の録音技術を大きく発展させたと思っていますが、今もアルバム作りは楽しいですか。
- 確かに当時はチャレンジすべきことが沢山あったけど、今はチャレンジのたちが違う。そうだな。あの頃には何時間も悪戦苦闘しなきゃいけなかったことが、今じゃ一瞬で出来てしまう。だが、今でもレコーディングは楽しいよ。
どのアルバムが最も大変でしたか。
- そりゃ「Topographic Oceans」だ。20分の曲を4つってことで、すごくキツかった。だけど、最後にはしっかりアートになって、自分たちのキャリアの重要な一部になった。自分たちがリスクを越えてあれだけのことが達成できるアーティストだって確信が持てて、ファンからも好評を勝ち取れたからだろうと思う。
スティーヴ・ハウがエイジアから抜けましたよね。
- 知ってたか。この直前にメールが来てた。タイトルだけ見て、本文はまだ読んでないけど。
それはイエスにも影響しそうですか。
- そうは思わない。スティーヴがイエス、エイジア、そしてドラマーの息子とやってるスティーヴ・ハウ・トリオ、だったかな、のかけ持ちで超大忙しだったのは、知ってるだろ。だから、少しペースを落としたくなったんじゃないかと思う。で、エイジアは無くてもいいかな、って考えたんでは。
「Fly from Here」の曲を作り直して、同じ名前のアルバムに仕上げた経緯を聞いてもいいですか。
- あの曲は、トレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズと組んでた1980年のツアーから、実はライブで演奏してきてる。トレヴァーに連絡を取って、またイエスのアルバムを作らないかって聞いたら、乗ってきた。「あの曲を憶えてるか。あれをテーマにするとか、あれを長くするとかして、作れるんじゃないかな」(どっちが言ったのか、不明)。それで二人で盛り上がって、スティーヴとアランも乗ってくれた。そして、トレヴァーの提案で、ジェフにもまた加わってもらったんだ。
「Fly from Here」の次は、どんなアルバムにしたいと思っていますか。
- ジョン・デイヴィソンが加わってくれたのが大きいね。ベノワ・デイヴィッド (「Fly from Here」のボーカル) と違って、作曲もできる。一緒に仕事するのが楽しみだよ。
同じ「Ultimate Classic Rock」サイトが、「編集部の選ぶクリス・スクワイアのベスト10曲」ってのをやってて、こんなだ。
→ Ultimate Classic Rock | Top 10 Chris Squire Yes Songs
- Heart of the Sunrise (Fragile)
- Roundabout (Fragile)
- Close to the Edge (Close to the Edge)
- Starship Trooper (The Yes Album)
- The Gates of Delirium (Relayer)
- Onward (Tormato)
- Tempus Fugit (Drama)
- On the Silent Wings of Freedom (Tormato)
- Can You Imagine (Magnification)
- The Fish (Fragile)
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