ジェフ・ポーカロ、トトなどを語る (5/5)
1992年に38歳の若さで亡くなったジェフ・ポーカロについて、「DRUM! Magazine」誌の1997年の記事が2012年10月にウェブに掲載されたもの。二部構成になっていて、前半は関係者が本人を偲ぶ言葉が集められている。後半は、本人の生前ほぼ最後のインタビュー。おまけとして、ドラム・キットのセッティングのことが書いてある。
→ DRUM! Magazine | Jeff Porcaro's Last DRUM! Interview
他に何かやりたくなることはありますか。
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以前は、その時々の仕事が最も大切だった。その後は、仲間とのバンド活動がすごく大切になってきた。だけど、今一番大切なのは家族だな。
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こないだハワイに行ったら、ログ・ドラムをすごいグルーブで叩いてる奴がいたんだ。それで思った。「カスみたいなスタジオの仕事なんか放り出して、ここに家族で移り住んで、ログ・ドラムでグルーブしてるほうが、きっともっとずっと楽しいよな」。どんな音楽であれ、演奏は楽しい。そういうことでは、R&Bをもっとやりたいね。高校の頃にモータウンをカバーしてたのが、本当に懐かしい。
トト以外でツアーしたいと思ったことはありますか。
- そういうのを考えるのは楽しいし、実際に巨大なツアーのオファーも幾つも受けてるけど、もう無理だね。こないだダイアー・ストレイツのツアーの話があって、もう信じられない金額だった。今の今まで知らなかった世界をかいま見た気がしたよ。だけど、丸2年べったりなんだ。そんなに長い間、家族と離れてることはできない (原注:ポーカロはブルース・スプリングスティーンのツアーも断っている) (訳注:フランク・ザッパの誘いを断ったって話もある。本当らしい)。
トトの今後はどうですか。
- 新アルバム (「Kingdom of Desire」) が出来たところだ。とっても楽しく作れたよ。リリースの後は、ヨーロッパ、日本、オーストラリアのツアーを予定してる。できればアメリカでも公演したいね。たぶんこれがソニーから出す最後のアルバムになると思う。彼らは、もう1枚だけ契約を延ばしてもいい、って言ってくれてるが、高くつくんだよな (笑)。そうならなかったら、新しいレコード会社を探さないと。
ジェフ・ポーカロのドラム・キット
- トム: Gretsch 10"x8"、12"x8"、13"x9"
- フロア・トム: Gretsch 14"x14"
- バス・ドラム: Gretsch 22"x16" (最初)、22"x18" (後年)
スネア
- Ludwig Black Beauty 14"x5"
- Brady 12"x7" (オーストラリア・マホガニー)
- ロス・ガーフィールド (Ross Garfield) 手製の 14 x5-1/2"、14"x4" (メイプル)
シンバル
- Paiste シグネチャー・ヘビー・ハイハット 13"
- Paiste シグネチャー・フル・クラッシュ 16"
- Paiste シグネチャー・ファスト・クラッシュ 18"
- Paiste シグネチャー・フル・ライド 20"
ヘッドはRemoで、色々と書いてあるけど、詳しくなくてよく判らないので、省略。
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