ドニー・マッカスリン、デイヴィッド・ボウイ「★」を語る (10/10)
デイヴィッド・ボウイの最後のアルバムでバックを務めたドニー・マッカスリンが、アルバム作りについて語っている。2015年10月31日のインタビューだそうで、「Uncut」誌2016年1月号に掲載されたもの。
→ Uncut | David Bowie: the Making of ★
-
デイヴィッドとの仕事から学んだのは、あらゆる可能性を徹底的に追求する姿勢だ。誰の演奏も集中して聴くし、どの瞬間にも必ず立ち会う。彼はすごく観念的だ。「1967年のモータウンっぽく聞こえるようにしてくれ」みたいな白黒はっきりした言いかたは、決してしない。こっちの想像力に訴えるような言いかたをする。何を意味してるのか、よく考えないといけない。例えば、「すごくいい感じだね。もう少し『飛んでみる』のはどう?」。
-
ふり返ると、デイヴィッドの歌にも、歌詞のイマジネーションにも、デモにも、大きな刺激を受けた。デモは、力のこもったメロディ、ハーモニー、ベースライン、ドラムスのグルーブ、全て最初からきっちり作り込んであるんだ。
-
彼は優しく大らかで、時間を無駄にしない。曲に納得がいくまで、全てをとここん考え抜いて、高みに持ち上げる。彼がどんなに深いアーティストか、よく判る。
最後に、トニー・ヴィスコンティの言葉を紹介しておこうと思う。
→ Facebook | Tony Visconti, January 11, 2016
- 彼の死もまた、彼の生にたがわず、一つの作品だった。
(His death was no different from his life - a work of Art.)
人気の記事
- 2016/1/26 - トニー・ヴィスコンティ、デイヴィッド・ボウイを語る
- 2014/9/8 - ロバート・フリップ、「キング・クリムゾンの掟」を語る
- 2012/6/25 - トッド・ラングレン、「Todd Rundgren's Johnson」を語る (5/6)
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る