ジェフ・ベック、キース・ムーンを語る (5/17)
『家でクローゼットを一つ一つ見せてくれると、どれを開けても、中からあらゆるガラクタが崩れ出てきて...』
キース・ムーンの伝記「Dear Boy: the Life of Keith Moon」の著者が、原稿の元になったインタビューを幾つかウェブに掲げてて、その一つ。1996年とのこと。
→ Tony Fletcher's iJamming! | Jeff Beck on Keith Moon
-
夜になると、ジュークボックス・タイムの始まりだ。「やれやれ、一晩中、キースのレコードに付き合うことになるのか」、そんな気分だった。
-
奴と俺と二人きりで、奴は家の回りを案内してくれたが、どこもかしこも犬のふんだらけだ。家でクローゼットを一つ一つ見せてくれると、どれを開けても、中からあらゆるガラクタが崩れ出てきて、しかも、それを奴はそのまま片付けない。まるで、映画監督が「アクション!」って言って、想像を絶するような、何もかもが崩壊していくシーンの撮影が始まる、そのまんまだった。
-
奴はひどく孤独だったんじゃないかと思う。魅力的な彼女もいたのにな。そんなことをよく考える。家にまで招かれて、もっと仲良くなることもできたんじゃないかって、今は思うんだ。だが、当時は俺も同じくらい頭がおかしかったんで、無理だった。
-
だが、俺たちはジュークボックスを通じて、仲良くなれたようなもんだ。つまり、1954年から56年くらいにいつもよく聴いてた音楽を通じてだ。それが「Beck's Bolero」になった。心の底から誇りに思ってる。(二人に) ジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズも加わってくれて、レッド・ツェッペリンの原型だ。
直近の記事
- 2016/9/16 - ジェフ・ベック、キース・ムーンを語る (1/17)
- 2016/9/8 - マイク・ポートノイ、マイケル・ジャイルズを語る
- 2016/8/26 - ドニー・マッカスリン、デイヴィッド・ボウイ「★」を語る (1/10)
- 2016/7/22 - ジョン・ハイズマン、アラン・ホールズワースとオリー・ハルソールを語る
- 2016/7/21 - トニー・レヴィン、新生キング・クリムゾンを語る (1/11)
- 2016/2/27 - ディープ・パープルのメンバー、「Shades of Deep Purple」を語る (代表作を語る (1/9))
- 2016/2/26 - グリン・ジョンズ、ザ・スモール・フェイセス「Ogdens' Nut Gone Flake」を語る (代表作を語る (1/9))
- 2016/1/26 - トニー・ヴィスコンティ、デイヴィッド・ボウイを語る
- 2015/12/15 - ギャヴィン・ハリスン、トリプル・ドラムスを語る (1/6)
- 2015/12/8 - ロバート・フリップ、キング・クリムゾンの新曲をちょっと語る
人気の記事
- 2023/8/24 - ロバート・フリップ、イーノやボウイやクリムゾンを語る (4/4)
- 2016/9/16 - ジェフ・ベック、キース・ムーンを語る (1/17)
- 2012/6/25 - トッド・ラングレン、「Todd Rundgren's Johnson」を語る (5/6)
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る