ジェフ・ベック、キース・ムーンを語る (13/17)
キース・ムーンの伝記「Dear Boy: the Life of Keith Moon」の著者が、原稿の元になったインタビューを幾つかウェブに掲げてて、その一つ。1996年とのこと。
→ Tony Fletcher's iJamming! | Jeff Beck on Keith Moon
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あの晩、奴がどんな心境だったかは、判らない。だが、あの女をよこしたのは、それが自分をどれだけみじめな気分にさせるか、試したかったんじゃないかって気がするんだ。躁鬱病の人は、どれだけ自分がみじめになれるか、自分をマイナスに追い込むって言うじゃないか。奴は、とことん自分を痛めつければ、明日はそれよりは良い気分になれる、とでも思ってたのか。これは俺の心理分析ってだけで、賛成してもらえるかは知らない。本当に謎だよ。
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奴は自分が不幸せだなんて認めないだろう。遠い目をして物思いにふけるにしても、ほんの一瞬だ。俺の考えすぎかも知れない。俺を招待してくれた時は、本当に嬉しかった。俺はとても言い尽くせないくらい、奴のことが好きなんだ。奴は、一緒に作ったレコードを、すごく気に入ってくれてる。あの週末、続きをやりたいって頼んだけど、かなわなかった。
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俺はあの土地が大嫌いなんだ。リッチー・ブラックモアもジミー・ペイジも、あのへんの出身だ (なんで唐突にそういう話になる?)。
この躁鬱病の下りは、誤解だろうな。
次回は、ジェフ・ベックのザ・フーべたぼめ評が出てくる。
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