マイク・フレイザー、スリップノット「Iowa」を語る (キャリアを決定づけた10枚を語る (8/10))
「MusicRadar」の2011年8月の記事より。ミキサー/エンジニア/プロデューサーのマイク・フレイザーが、代表的な仕事として10枚のアルバムを選んだ。第8回はスリップノット「Iowa」(2001年)。エンジニアを担当した。
→ Producer/Mix Engineer Mike Fraser: My 10 Career Defining Records
- スリップノットとの仕事は、今までで一番メタルな仕事だった。トラッキングの初日、プロデューサーのロス・ロビンソンと俺がスタジオに入ってったら、ドラムスが大きなドラム・ルームにセットしてあった。ロスが「これじゃだめだ。もっとタイトな音にしないと」ってんで、さんざんあれこれ試したあげく、ドラムスを廊下に置いて、バンドの機材もジョーイの周囲に積み上げた。巨大なスタジオなのに、あの大人数のバンドが廊下にぎしぎしだよ。スリップノットみたいなデカいサウンドを録音するのは、ジグソーパズルみたいなもんだ。ボトム (低音部やリズムのこと) が混み合っちゃうんでね。ベースとバスドラムをマッチさせるのが特に大切だ。ギターの音も薄くできない。行方不明になっちゃうから。ぴったりなポイントを見つけるのはとても難しいけど、やりがいがある。
人気の記事
- 2016/1/26 - トニー・ヴィスコンティ、デイヴィッド・ボウイを語る
- 2014/9/8 - ロバート・フリップ、「キング・クリムゾンの掟」を語る
- 2012/6/25 - トッド・ラングレン、「Todd Rundgren's Johnson」を語る (5/6)
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る