ジョン・ウェットン、曲の作りかたなどを語る
「Aaron Joy's Rock Interviews」という個人サイトに載った2012年1月の記事より。知人のつてで、2011年8月に本人にSkypeでインタビューしたそうだ。本人は上機嫌だったようで、曲の作りかたとか、キング・クリムゾン「Starless」のこととか、近況とか色々と語っている。
→ John Wetton - Asia, UK, Roxy Music, King Crimson
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自分は基本的にシンガー・ソングライターだと思ってる。ただ、どんな場で演奏されるかによって、書いた曲は色んな形で扱われる。例えば、キング・クリムゾンの「Starless」は、俺が最初の3分間のパートを書いた。曲はその後はメチャクチャな大混乱になるが、それは他のメンバー達が作った。つまり、バンドの中であれこれ加工されて、全く違うものになったわけだ。自分のソロやエイジアでは、曲がそのままの形で現れる。
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エイジアじゃキーボードで曲を作るが、今回のソロアルバムではギターだった。家はのんびりした小さな町にあって、そこでピアノに向かってると、なんだかうら寂しいバラードが出来たりする。それが、ロサンゼルスに行って、コーヒーばかりがぶ飲みする奴 (共同制作したビリー・シャーウッドのこと) とスタジオに入ると、周囲はギスギスした雰囲気だし、奴はキーボードよりギターだし、そんなんで出来上がったのが「Raised in Captivity」だ。
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去年 (2010年) はエマーソン・レイク&パーマーとも演奏した。来年 (2012年) はエイジア結成30周年なので、何か特別なことをやろうと思ってる。
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自分が関わったアルバムの内からベストを挙げるとしたら、エイジアの2枚め「Alpha」、1990年のソロ「Battlelines」、キング・クリムゾンの「Red」。どれも自分のマイルストーンだ。
基本はポップセンス抜群の人で、クリムゾンの「Starless」も希代の名曲だ。本人も、「Starless」も収録されてる「Red」への思い入れは深いらしい。クリムゾンの代表作ってだけでなく、プログレッシブ・ロックの代表作って言っていい。他にも、インタビュアーの嗜好もあって、最新ソロアルバムのこととかエイジアの昔と今のこととか色々と語っているが、2012/1/16 に紹介した別のインタビューともかぶるので省略。エイジアは1枚めよりも2枚めのほうが、路線が明確になって、うまくいったと思っているそうだ。なお、原文には、家では「牛が戻ってくるまでの間に」曲が作れる、って一文があって、たぶん、近所で飼われてる牛が牧場から戻ってくる夕方のことを言っている。
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