リッチー・ブラックモア、イングヴェイ・マルムスティーンを語る
昨日までの「30人が30人を語る」の番外編ってわけじゃないが、雑誌「Guitar World」の1991年2月号の記事がウェブに転載されたもの。リッチーはインタビュー嫌いで知られてるけど、機嫌がよかったのか、聞きかたがうまかったのか、やけに冗舌だ。ディープ・パープル結成のいきさつとか、パープル後任のトミー・ボーリンの印象とか、色々と語ってるが、インギーには何だかずいぶん手厳しい。
→ Deep Purple’s Ritchie Blackmore Discusses His Development as a Guitarist
- 彼は俺にはいつもとても愛想がいい。なので彼とはすごくうまくいってる。けれども、彼のことは、つまり演奏とか服装とか、よく理解できないんだ。動作も何だかもったいぶってるよな。普通に見ると「こいつ、ただのアホだな」って思うだろうけど、演奏を聴けば「アホどころか、奴は自分が何やってるか判ってんだ」。とにかく、彼はもう少し落ち着いたほうがいいよ。パガニーニじゃあるまいし。本人はそう信じてるようだけど。ギターの弦1本だけ残して他が全て切れちまったとして、それでもその1弦で演奏しきったら、その時には感銘を受けるかもな。まぁ、3〜4年の内には何かデカいことをやるだろう。
ニコロ・パガニーニは、悪魔に魂を売って技巧を手に入れたとまで噂された、19世紀の超絶技巧ヴァイオリニスト。ブルース・ギターのロバート・ジョンソンなんかもそんなふうに噂されてたそうだが、それはさておき、パガニーニはコンサート中にわざと爪でヴァイオリンの弦を1本ずつ切っていき、最後の1本だけで演奏し続けるってパフォーマンスをしてたって話があって、リッチーはそのことを言っている。
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