リッチー・ブラックモア、イングヴェイ・マルムスティーンを語る
昨日までの「30人が30人を語る」の番外編ってわけじゃないが、雑誌「Guitar World」の1991年2月号の記事がウェブに転載されたもの。リッチーはインタビュー嫌いで知られてるけど、機嫌がよかったのか、聞きかたがうまかったのか、やけに冗舌だ。ディープ・パープル結成のいきさつとか、パープル後任のトミー・ボーリンの印象とか、色々と語ってるが、インギーには何だかずいぶん手厳しい。
→ Deep Purple’s Ritchie Blackmore Discusses His Development as a Guitarist
- 彼は俺にはいつもとても愛想がいい。なので彼とはすごくうまくいってる。けれども、彼のことは、つまり演奏とか服装とか、よく理解できないんだ。動作も何だかもったいぶってるよな。普通に見ると「こいつ、ただのアホだな」って思うだろうけど、演奏を聴けば「アホどころか、奴は自分が何やってるか判ってんだ」。とにかく、彼はもう少し落ち着いたほうがいいよ。パガニーニじゃあるまいし。本人はそう信じてるようだけど。ギターの弦1本だけ残して他が全て切れちまったとして、それでもその1弦で演奏しきったら、その時には感銘を受けるかもな。まぁ、3〜4年の内には何かデカいことをやるだろう。
ニコロ・パガニーニは、悪魔に魂を売って技巧を手に入れたとまで噂された、19世紀の超絶技巧ヴァイオリニスト。ブルース・ギターのロバート・ジョンソンなんかもそんなふうに噂されてたそうだが、それはさておき、パガニーニはコンサート中にわざと爪でヴァイオリンの弦を1本ずつ切っていき、最後の1本だけで演奏し続けるってパフォーマンスをしてたって話があって、リッチーはそのことを言っている。
関連の記事
- 2015/5/1 - リッチー・ブラックモア、1991年のインタビュー (まとめ)
直近の記事
- 2012/3/16 - リッチー・ブラックモア、イングヴェイ・マルムスティーンを語る
- 2012/2/29 - イアン・アンダーソン、グラミー賞メタル部門の受賞を語る
- 2012/2/28 - ジョン・ウェットン、アイコンの予定を語る
- 2012/2/27 - ジョン・ウェットン、曲の作りかたなどを語る
- 2012/2/26 - リック・ウェイクマン、トニー・レヴィン&イアン・ペイスとの計画を語る
- 2012/2/16 - マイク・フレイザー、ザ・カルト「Sonic Temple」を語る (キャリアを決定づけた10枚を語る (1/10))
- 2012/2/1 - ジョー・ペリー、アンガス・ヤングを語る (30人のギタリスト、30人を語る (1/30))
- 2012/1/27 - ジョー・サトリアーニ、かつてのギター教室を語る
- 2012/1/23 - キコ・ルーレイロ、影響を受けた音楽などを語る (1/4)
- 2012/1/17 - ビリー・シーン、自らのベースを語る (1/6)
人気の記事
- 2023/8/24 - ロバート・フリップ、イーノやボウイやクリムゾンを語る (4/4)
- 2016/9/16 - ジェフ・ベック、キース・ムーンを語る (1/17)
- 2013/9/9 - コージー・パウエル、デビュー当時を語る (自らのキャリアを語る (1/12))
- 2012/6/25 - トッド・ラングレン、「Todd Rundgren's Johnson」を語る (5/6)
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る