リッチー・ブラックモア、「偶然の音楽」を語る (ジェフ・ベックを語る)
「Guitar Player」誌1973年の記事だそうな。この「Chance Music」の部分だけ、ジェフ・ベック関係のあちこちのサイトで引用されている。
- ギターをアンプに向けると、フィードバックが起きることもあるし、何も起きないこともある。それが面白い。ジェフ・ベックの大したところは、そういう偶然を実にうまく使って感情を表現することだ。フィードバックがうまくいけば、一本のギターじゃなくて、まるでオーケストラのように聞こえる。ジェフ・ベックの演奏は常に偶然の産物だ。ある晩は全くダメで、なんでこんな人がこんなに有名なんだ、って思わせたりする。ある晩はうまく成功して、それまで全く聴いたことのないような音を聴かせてくれたりする。彼は大好きなギタリストの一人だが、時々良くない評価を受けるのは、そのせいだろうと思う。たまたまダメな日に当たっちゃったんだよ。例えば本を読んだりチェスをしたりして精神が活発になってたら、うだうだ過ごした時よりも、ずっと上手く演奏できるかも知れない。調子の良い日もあれば悪い日もある。そういうことなんだ。
自分自身についても、以前からぽつぽつと紹介している1991年のインタビューで、こんなことを語っている。
→ Deep Purple’s Ritchie Blackmore Discusses His Development as a Guitarist
- 俺の演奏って、すべて衝動的なもんなんだ。「すごいや。もういっぺんやってくれよ」って言われても無理なんだよ。ただ一つ頭に入れてるのは、「Highway Star」のソロだけだ。あれは気に入ってる。
これで「リッチー語録」はとりあえず一段落のつもり。
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