スティーヴ・クロッパー、「Dedicated」を語る (2/5)
5月13日、ドナルド・ダック・ダンがツアーで来ていた東京で亡くなった。70歳だったそうで、合掌。追悼って気持ちも込めて、スティーヴ・クロッパーのインタビューを紹介することにした。ザ・ファイヴ・ロイヤルズをカバーした最新ソロ・アルバム「Dedicated: A Salute to the 5 Royales」について語っている。「Gibson」サイトの2011年5月 (ちょうど1年前だ) の記事より。
→ The Gibson Interview: Guitar Legend Steve Cropper
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「Dedicated」のアルバム・ジャケットで俺が弾いてるのは、ブロンド・カッタウェイのGibson Byrdlandだ。あの写真はアトランタのロイヤル・ピーコック・ラウンジで撮った。Byrdlandはザ・マーキーズの頃に、「The Night Before」って曲とかで使ってたんだ。ネックが細くて、俺がデカくなったら手に合わなくなったんで、もっと太いネックのギターが必要になった。1969年にソロ・アルバムを作って、その時から気に入って新しいソロ・アルバムでも使ってるのが、Gibson Switchmasterだ。
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俺はバンドの一員であって、ステージの中央に立つことなんか、どうでもいい。プロデューサーのジョン・タイヴンが「ソロ・アルバムを作らないか」って言ってきてくれた時も、「あんまり興味ない」って答えたんだ。フェリックス・キャヴァリエと2枚作った時も、彼がヴォーカルで俺がギター、それで満足だった。そうしたら、今度は「ザ・ファイヴ・ロイヤルズのトリビュートってのは、どうだ」って言ってきた。俺についての記事か何かで、いつもローマン・ポーリングとザ・ファイヴ・ロイヤルズから最大の影響を受けたって言ってるのを読んだりしたんじゃないかな。「冗談だろ。そんなアルバム、どのレーベルから出すんだよ」って答えたら、「ちょっと待っててくれ」だと。レーベルの行列が出来てたよ。
別の情報じゃ、レーベル探しに3年かかった、って話もあるんだけど、どれが真相だろ。
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