トニー・ヴィスコンティ、デイヴィッド・ボウイのベルリン三部作を語る (2/5)
ボウイの最新作「The Next Day」もプロデュースしたトニー・ヴィスコンティが、ボウイのベルリン時代の三部作「Low」、「"Heroes"」、「Lodger」について語っている。イギリス「Uncut」誌の2001年3月の記事より後半部分。
→ Uncut Interviews David Bowie and Tony Visconti on Berlin
「Low」(続き)
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ベルリン三部作のプロデューサーはイーノだって勘違いしてる人が今でもいるのは知ってる。デイヴィッドと私の共同プロデュースだって、ちゃんとクレジットしてあるのにね。ブライアンはスタジオ入りする前に、デイヴィッドと2人で曲作りを進めてたけど、アルバム作りにかかわった記憶はない。3枚のアルバムどれの時も、彼のパートの録音で一緒にいたのは、だいたい3週間くらいかな。ヴォーカルの収録にもオーバーダブやミキシングにも、全く立ち会ってない。
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「Warzawa」は精神を高揚させてくれる曲だ。何日か調子の悪い日もあったけど、「Low」の製作は本当に楽しかった。特に、色んなとんでもないアイデアがどんどん形を成していくのがね。憶えてるのは、録音が終わって何週間か後、アルバム全体のラフミックスを作って、そのカセットテープをデイヴィッドに渡した。そうしたら彼は、「アルバムが出来た。アルバムが出来た」って有頂天になって、カセットを頭の上で振り回しながらコントロールルームを出て行ったんだ。どういうことかっていうと、私たち3人 (おそらくボウイとイーノとヴィスコンティのこと) は、アルバムが完成してリリースできるかどうか保証しない、って約束で始めたんだよ。デイヴィッドに、もしもこの実験がうまく行かなくて何ヶ月も無駄になっても大丈夫かな?、って聞かれたが、フランスの古城で8月を過ごして、天気も素晴らしかったじゃないか (そう答えた)。
ここで紹介してる部分は記事の後半で、前半はほぼ同じ質問をボウイ本人にしている。ボウイの返答は何ともそっけないんだけれども、そっちもいずれ主なところを紹介するつもり。
ベルリンには、ノイケルンとかハンザ・スタジオとかボウイが住んでいたアパートとか、ゆかりの場所を巡って案内してくれる「Berlin Bowie Walk」ってツアーがあるんだそうな。2時間で約600円 (5ユーロ)、主催者によると、ソールドアウト続出とのこと。
→ Gidsy - Berlin Bowie Walk!
→ Deutsche Welle - A Trip through Bowie's Berlin
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