イアン・アンダーソン、「Thick as a Brick 2」を語る (1/6)
ジェスロ・タルのリーダーで現在来日中のイアン・アンダーソンが、昨年リリースした「Thick as a Brick 2」について、なぜジェスロ・タル名義じゃないのかとか、色々と語っている。「Classic Rock Revisited」サイトの2012年3月頃の記事より。
→ Classic Rock Revisited - Thick as a Brick But Sly as a Fox: an Interview with Ian Anderson
こないだマーティン・バーレ (ジェスロ・タルのギタリスト) と話したら、ジェスロ・タルは休止中だって言ってましたが。
- それは「休止中」の意味によるな。去年の6月にマーティンとドーン・ペリー (ジェスロ・タルのドラマー) と、今後どうするか話し合って、俺はこれまで10年以上やってきたのと同じように、ジェスロ・タルよりも自分の名前でコンサートをやるって言ったんだ。マーティンはマーティンで、プロジェクトを一杯かかえてるしな。彼にはいつも、「時を無駄にするな。チャンスを逃すな」って言ってある。人生は短いんだよ。彼にとっては、とても良いことだと思ってる。「休止中 (on ice)」ってのは適切な表現だな。良いワインとかを、後で楽しむために、取っといてあるようなもんだ。そう遠くない先のためにね。死体を安置所に置いてるって意味だと思ってんなら、そりゃ間違ってるよ。
ですが、ジェスロ・タルのコンサートは予定されてませんよね。
- 今年 (2012年) は、俺の名前でのコンサートばかりだ。だが、マーティンには、もしもオファーがあって本当に面白そうなら、その時には呼ぶからよろしくな、って言ってある。ただ昔のレパートリーをやるだけのために、ジェスロ・タルとして集まったりはしない。たいていの人はそういうのを聴きたがってるんだろうけど。彼らは昔のヒット曲ばかり聴きたがる。そういうのも悪くはないけど、いつもそればっかりじゃな。自分の音楽キャリアの中じゃ、ほんの小さなものでしかないんでね。今はもっと色んなことがやりたいんだ。例えば、もっとコンセプト性が高くて、もっとハードな演奏や録音を要求するものとか。「70歳になったらやってみようかな」なんて言ってられない。
ちなみに、かつてのジェスロ・タルの人気について、リッチー・ブラックモアが1975年頃のインタビューで、こんなことを語っている。
→ Guitar International - Ritchie Blackmore Interview: Deep Purple, Rainbow and Dio
- ディープ・パープルのコンサートは、いつもソールドアウトとは限らなかった。でかいコンサート会場を満杯にできたのは、ツェッペリン、ストーンズ、そしてジェスロ・タルくらいのもんだ。
人気の記事
- 2016/1/26 - トニー・ヴィスコンティ、デイヴィッド・ボウイを語る
- 2014/9/8 - ロバート・フリップ、「キング・クリムゾンの掟」を語る
- 2012/6/25 - トッド・ラングレン、「Todd Rundgren's Johnson」を語る (5/6)
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る