ロバート・フリップ、アンディ・サマーズと語る (12/16)
1984年、フリップとサマーズがアルバム「Bewitched」をリリースした時のラジオ番組を、ファンが録音してて、後から口述筆記 (テープ起こし) したものだそうだ。普通のインタビュー記事と違って、後から言葉を整理・編集したりしてないので、ある意味 (笑)、生々しい。すごくリラックスした雰囲気。
→ Elephant Talk | Interview with Robert Fripp and Andy Summers on WHFS 99.1 in Annapolis/Baltimore
ザ・ポリスは寿命の短いバンドでしたけど、3人ともすごく際立った個性を持ってましたよね。色んな押したり引いたりがあったんじゃないかと思いますが。
- サマーズ:まさに。
ザ・ポリスの曲は、あなた自身のアレンジの貢献も、本当はかなりあるんじゃないですか。つまり、「Every Breath You Take」とか、スティングの曲って思われてるわけですけど、最初は必ずしもああじゃなかったんじゃないですか、と。
- サマーズ:そうだね。6年以上やってたけど、最終的な仕上がりが、最初のデモとはずいぶん違うなんてのは、しょっちゅうだ。何だってそうだよ。編集したり組み立てたりってのは、元を作るのと同じくらいクリエイティブなんだ。元の素材は必要だけど、それを全く違うものに変えてしまうこともある。
「Every Breath You Take」の他にも、そういう曲はありますか。
- サマーズ:例えば「The World Is Running Down」なんかもそうだ。スティングの歌詞は素晴らしいと思ったけどね。最初の形跡は何も残ってない。元はディスコ調で、コードも何もかも全く違ってたんだ。この曲だけは、スタジオん中でもかなり摩擦があった。自慢じゃないが、あのコードと特徴的なギターを入れなかったら、ああいう曲にはならなかっただろうな。
もっと自慢してもいいですよ。
- サマーズ:じゃ、そうしよう。あのサウンドとコードを、スチュワートのドラムスに合わせた瞬間、これこそが鍵だと思ったね (指をパチンと鳴らす)。そうしたら、レコーディングは5分間、ほとんど一瞬で終わった。鍵が必要だったんだ。
直近の記事
- 2013/11/27 - エイドリアン・ブリュー、「FLUX」を語る (1/5)
- 2013/11/22 - ロバート・フリップ、アンディ・サマーズと語る (1/16)
- 2013/11/10 - トニー・レヴィン、自らのキャリアを語る (1/5)
- 2013/10/20 - グレッグ・レイク、キング・クリムゾン「In the Court of the Crimson King」を語る
- 2013/10/6 - エイドリアン・ブリュー、キング・クリムゾン再結成を語る
- 2013/9/27 - ロバート・フリップ、キング・クリムゾン再結成を語る (続き)
- 2013/9/25 - ロバート・フリップ、キング・クリムゾン再結成を語る
- 2013/9/9 - コージー・パウエル、デビュー当時を語る (自らのキャリアを語る (1/12))
- 2013/8/31 - スティーヴ・ハケット、ギターを語る (1/7)
- 2013/8/22 - ヴォルフガング・フリュア、クラフトワークの今年のコンサートを語る (1/4)
人気の記事
- 2023/8/24 - ロバート・フリップ、イーノやボウイやクリムゾンを語る (4/4)
- 2016/9/16 - ジェフ・ベック、キース・ムーンを語る (1/17)
- 2012/6/25 - トッド・ラングレン、「Todd Rundgren's Johnson」を語る (5/6)
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る