ロバート・フリップ、アンディ・サマーズと語る (14/16)
1984年、フリップとサマーズがアルバム「Bewitched」をリリースした時のラジオ番組を、ファンが録音してて、後から口述筆記 (テープ起こし) したものだそうだ。普通のインタビュー記事と違って、後から言葉を整理・編集したりしてないので、ある意味 (笑)、生々しい。すごくリラックスした雰囲気。
→ Elephant Talk | Interview with Robert Fripp and Andy Summers on WHFS 99.1 in Annapolis/Baltimore
2人でデュオをやってても、そういう創造的なテンションがあったりしますか。つまり、2人は全く違うスタイルで、なのに、明らかに 1 + 1 = 2 よりも大きなものを作り出してますよね。それぞれのバンドでやってるよりも、易しかったか、難しかったか、それとも、ただ違ってたか、どうでしょう。
- フリップ:まぁ、私は2週間半でいなくなっちゃったからねぇ (笑)。
アルバムはもう1枚あるでしょう。
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フリップ:そっちの時は、ずっといたよ (笑)。
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サマーズ:面倒な雑用はやらなくてもよかったな。いや、雑用ってより、ツアーをやらなきゃみたいなトラウマはなかった。2人とも、そういうのから逃れたくて、一緒にやったってことかも知れないけど (ここで、自己矛盾してるよな、みたいなことをブツブツつぶやいたらしい)。
自己矛盾してますか。
- サマーズ:自己矛盾してる。2人ともさっき言ったみたいな状況から離れて、一緒に幸せになりたくて、3つめの選択肢、ん、2つめか?、を選んだわけだ。
無責任に適当なことやって、みんなが汗水流して稼いだ金を巻き上げようとした?
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サマーズ:そうだな。気楽な毎日だったよ。ロバートと私は毎朝、顔を合わせて、コーヒーを飲んで、昨日やったことを喋り合って、新しいアレンジをちょっとスケッチして、そして...
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フリップ:一つ言っとかなきゃいけないのは、朝に喋り合う時、私は向かいの自家製ケーキの店まで行って、グリーンケーキ (?) を買ってきてたってことだ。
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サマーズ:私の分もね。
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フリップ:店のオーナーが替わったんだけど、知ってた?
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サマーズ:なんてこった。
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フリップ:もうグリーンケーキは作ってないんだ。
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サマーズ:それじゃ、もうアルバムは作れないな。
そのようですね。
- サマーズ:話を続けると、我々はその後、サラダバーに行ってヘルシーな昼食を取る。そして、古風な本屋に行って、2人ともよく本を買って小一時間ばかり考え込む。それで戻ってきて、レコーディングを続けるんだ。シンプルだろ。
芸術的ですね。
- サマーズ:それを毎日やってたんだ。
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