ドニー・マッカスリン、デイヴィッド・ボウイ「★」を語る (9/10)
デイヴィッド・ボウイの最後のアルバムでバックを務めたドニー・マッカスリンが、アルバム作りについて語っている。2015年10月31日のインタビューだそうで、「Uncut」誌2016年1月号に掲載されたもの。
→ Uncut | David Bowie: the Making of ★
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4月には丸1日かけて、トニーのHuman Worldwideスタジオで、「Blackstar」のフルートや、「'Tis a Pity She Was a Whore」のサックスのオーバーダブをした。1月に最初のレコーディングをして以来、デイヴィッドとトニーはそこにずっとこもって、何度も聴き返したりあれこれ取捨選択したりしてた。デイヴィッドはボーカルも追加したはずだ。
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つまり、まず私たち皆が集まって、デイヴィッドとトニーは素材を集めて、一通りレコーディングしてみる。そして、後から二人で徹底的に推敲するんだ。例えば「Blackstar」は、Magic Shopスタジオで、2つ別々の曲としてレコーディングした。それぞれ別の日だったかも知れない。デイヴィッドとトニーは、その2つをどう繋ぎ合わせるか、話し合ってた。4月に聴いたら、ストリングスやドラムスが加えてあって、全く違う音になってたよ。ドラマ「The Last Panthers」の主題歌として使うバージョンをほんの少しだけ聴いたら、「まるっきり別物じゃないか」って感じだった。
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完成後の打ち上げパーティはやらなかった。ミュージカル「Lazarus」がすごく大変なプロジェクトになってたからだと思う。夏の間ずっと連絡は取り合ってて、彼は何度も「試聴パーティをやりたいね。やんなきゃいけないことが一杯ある」って言ってた。「Lazarus」で超多忙だったんだろうが、いつかパーティがやれればいいなと思ってた。
誰だよ、こんなことしたのは。
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