ドゥイージル・ザッパ、フランク・ザッパを語る (30人のギタリスト、30人を語る (26/30))
「Guitar World」サイトの2011年12月の記事より。雑誌が創刊30周年ってことで、著名なギタリスト30人にそれぞれ憧れのギタリストを語ってもらったっていう企画。今回は第26回。
→ 30 on 30: The Greatest Guitarists Picked by the Greatest Guitarists
- たいていのギタリストは超絶技巧に興奮するけど、父 (フランク・ザッパ) が並んで座ってギターを弾きながら教えてくれたのは、音楽のことだった。すごく洗練された中身で、若い頃はちっとも分からなかった。コードのインヴァージョンやトライアドの移動なんかの作曲技法とか。きれいには聞こえたけど。私は「Zappa Plays Zappa」ツアーってのをやってるけど、フランク・ザッパの音楽をもっとみんなに知って欲しい、人となりをもっと分かって欲しいからだ。音楽にしても人柄にしても誤解が一杯あるからね。彼はまず、ロックバンドをオーケストラのように使った作曲家なんだ。頭ん中にある音をただ書き下してただけだよ。私は音楽的素養はなくて、すべて耳で聴いて学んだ。ミュージシャンってよりギタリストだ。最初に教わったのは、「The Black Page」終盤のおそろしい速さのパッセージだった。5~6ヶ月はかかったな。ピッキングのやりかたも0から変えなきゃいけなかった。ゆっくり何時間も何時間も練習した。Zappa Plays Zappaでこんなに長くちゃんと弾けるようになって、父も喜ぶだろうな。
「The Black Page」に関係あるネタは、2012/1/15 のスティーヴ・ヴァイの話にも、ちょっと出てくる。
記事とは関係ないが、今日は東日本大震災からちょうど丸一年だ。黙祷。本当に色々なことがあった。
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