イアン・アンダーソン、「Thick as a Brick 2」を語る (5/6)
ジェスロ・タルのリーダーでこないだ来日したイアン・アンダーソンが、昨年リリースした「Thick as a Brick 2」について、なぜジェスロ・タル名義じゃないのかとか、色々と語っている。「Classic Rock Revisited」サイトの2012年3月頃の記事より。
→ Classic Rock Revisited - Thick as a Brick But Sly as a Fox: an Interview with Ian Anderson
30〜40分もの長い曲をライブで演奏しても、ジェスロ・タルの観客は付いてきてくれるからいいですね。
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そういう観客もいれば、そうじゃない観客もいる。年寄りの観客に、聴いたことのない曲や聴きたくない曲を辛抱強く聴いてもらおうとするのは、無謀だろ。だけど、やってみるしかない。
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プログレッシブ・ロックのコンセプト・アルバムを作って、それをライブで再現する、そういのは沢山ある。だが、ロジャー・ウォーターズが「The Wall」をやるのとは、わけが違う。そういうのは観客も、何が出てくるか、最初から判ってる。俺たちも5・6年前に、それを「Aqualung」でやった。だが、それはノスタルジアでしかない。年取った観客は過去を再体験したがる。若い観客も少しはいるが、彼らは逃したチャンス、生まれる前のことを体験したがる。それだけだ。
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俺はさらに前進したいんだよ。ジェスロ・タルでやらない理由の一つは、「My God」や「Aqualung」や「Locomotive Breath」ばかり聴きたがる観客の相手をするのがキツいからだ。そんな曲はもう演奏したくない。だから、イアン・アンダーソンでやるんだ。
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ジェスロ・タルってのは片足立ちでフルートを吹く男の名前だって思ってる人も、けっこういる。俺が何者か知ってる人もいるけどな。ジェスロ・タルでやるのとイアン・アンダーソンでやるのと、違いは実はメンバーだけだったりする。
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この2週間ばかり、頼まれて、他の人のアルバム2枚に参加した。あと2つか3つ予定してる。人のプロジェクトの役に立つってのは、楽しいね。報酬は要求しないんだ。
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