アンディ・サマーズ、ザ・ポリスの音楽を語る (3/9)
ザ・ポリスのギタリストとして有名なアンディ・サマーズだけど、1960年代からソフト・マシーンやジ・アニマルズに参加してたり、ザ・ポリスの解散後はソロで活動してるし、文筆家や写真家としても評価が高い。「Guitar International」サイトの2010年3月の記事より。すごく長いので、主だった部分を抜き出して紹介する。
→ Guitar International - Andy Summers Interview: Guitars, the Police and Mudra Hand Gestures
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ザ・ポリスの初期の頃は、エフェクターはもっとずっと少なかった。せいぜいPhase 90とリバーブくらいだ。だけど、バンドが成功していって、ピート・コーニッシュのボードを手に入れたんだ。エンベロープ・フィルターとかワウとかファズ・ボックスとか付いてて、ブレンドするとすごく良い音になった。
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1980年代の後半にディジタルが登場したけど、あまり馴染めなかった。どうもうまくコントロールできない気がして、逆にコントロールされてるように感じたんだ。エコーは良かったんだけどな。たいていのミュージシャンもそうだろうけど、私は機材と語り合いたいんだよ。
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ザ・ポリスの再結成ツアーじゃ、アナログとディジタルの混在だった。すべてコンピューターでコントロールした。巨大なショーで、照明とかまできっちり同期してないといけない。自分であれこれやる余地はほとんどなかった。やれば出来るようにはしてあったけど。
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ザ・ポリスの頃は、山のような機材を小さなテーブルに載せて、Echoplexとか操作して音を変えてた。ホールの音響に合わせたり、ここでガツンと行くか、みたいな時にね。今から振り返ると原始的だったけど、ある意味、今より自然だった気がする。
今は新しいソロ・アルバムを作ってるそうですが。
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アンディ・ヨーク (アメリカのクラシック・ギタリスト。ジャズでも有名) と作ってる。彼は、長年やってたロサンゼルス・ギター・カルテットをこないだ辞めたんだけど、素晴らしい演奏家で、作曲家でもある。
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基本的には、お互いに音楽を持ち寄ってスタジオで一緒に演奏するんだけど、本当にやりたいのは、曲作りのあらゆる決まりを無視して、どう一緒に演奏するかを見つけ出すことだ。何週間かやってみて、ようやく、わくわくするようなものが作れるようになってきた。それが目的だったんだ。もがいてる内に、自分を第三者の目で見られるようになってくるんだよ。
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もうだいたい出来上がってる。何曲かは本当にギター2本だけだ。オーバーダブを少し重ねた曲も幾つかある。ナイロン弦ギター2本の曲、ナイロン弦とスチール弦、エレクトリック・ギターをちょっと混ぜたもの、色々だ。良い出来栄えで、自分でも嬉しい。
この「ソロ・アルバム」、どうなっちゃったんだろ。「Spirit Garden」ってタイトルで出るはずだったようだけど。アンドリュー・ヨークのアルバムには、サマーズとのコラボレーションは1曲しか入ってないし。
→ Amazon: Andrew York - Centerpeace
ピート・コーニッシュって人については、下の「関連の記事」を見て頂きたい。
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