エディ・ジョブスン、フランク・ザッパを語る (2/3)
なぜか英国サセックス大学のウェブにある記事で、たぶん学生個人のページなので、いつか消されてしまうかも。元は韓国「Art Rock Magazine」の記事だそうで (なぜ英語?)、1995年10月のインタビューとのこと。今回は「Zoot Allures」の話。
→ Exclusive Interview with: Eddie "Genius" Jobson
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「Zoot Allures」は、ジャケットには写ってるけど、アルバムでは演奏してない。
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普通の人は、スタジオ入りして、アルバムを録音して、ジャケットの写真を撮ったりするだろ。フランクはそんな作りかたはしないんだ。アルバムを作るためにスタジオに入ったりはしない。いつでも常にテープを回してて、全て録音してる。リハーサルも何もかもだ。
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ロサンゼルスを訪れた時、まずフランクに会いに行ったら、ちょうどグランド・ファンク・レイルロードのマーク・ファーナー (ギターとヴォーカル) とアルバムを作ってた。スタジオに入って行くなり、「あ、ヴォーカルをやってくれ」、そう言われた。それで、彼とマーク・ファーナーと私で歌ったんだ。スタジオで歌うなんて、生まれて初めてだったよ。「Let Me Take You to the Beach」って曲だった。そのテープもどっかにあるはずだ。将来いつか、フランクがそれを掘り出して、何か付け加えたり、誰かの演奏を足したり、編集したりするかも知れない。そして、アルバムに収録するかも知れない。誰にも判らない。フランクはそういうやりかたでアルバムを作るんだ。
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「Zoot Allures」も、色んな時期の色んなテープから出来上がってる。パトリック・オハーンも、(ジャケットには写っているが) やはり演奏してないと思う。私はまだバンドに参加したばかりだった。テリーは当時もう3〜4年はバンドにいたから、山ほどテープがあって、あのアルバムにも演奏が入ってるよ。私が在籍してたのはほんの1年だけだったが、その後5年くらいの間に出たアルバムには、私の演奏が入ってる。
それって「Studio Tan」に入ってるバージョンのことかな。ファーナーはクレジットされてないようだけど。「Zoot Allures」のジャケットのことは、ファンなら誰でも知ってる話だと思う。
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