ジェイソン・ベッカー、ALSを語る (4/5)
全身の筋肉が徐々に萎縮してしまう難病、筋萎縮性側索硬化症 (いわゆるALS) と戦っているジェイソン・ベッカーが、ドキュメンタリー映画「Jason Becker: Not Dead Yet」(直訳すると、まだ死んでない) の昨年暮れの公開に合わせて、インタビューを受けている。「Uber Rock」サイトの2012年11月の記事より。
→ Jason Becker - Uber Rock Interview Exclusive
将来はどうであって欲しいですか。
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家族も俺も無事でありますように。俺の曲がもっと有名になりますように。みんなが仕事とか将来の心配を一時でも忘れて、まったり楽しく過ごせる、そういう助けになれればなと思ってる。未来はなるようにしかならない。何か計画したりしても意味がない。よく判ってる。俺は瞬間、瞬間を生きてるんだ。
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俺のキャリアはまだ始まったばかりだ。こないだ「Guitar Player Magazine」の表紙を飾ったしな。あの映画が色んな可能性を広げてくれた。ものすごくクリエイティブな毎日、優しさに包まれた毎日を送ってる。仲間や女たちと、とことん楽しんでるよ。ALSにかかってても、俺はみんなへの感謝で一杯のろくでなしなんだ。
どんなふうに人々の記憶に残りたいですか。
- 現代のベートーベン、ジェフ・ベックを嫉妬させた男、リッチモンドの聖人、人でなしや哀れな者たちの王、無知を癒す者 (この2つ、宗教的な用語かも)、人類の希望、そしてもちろん、この世で一番セクシーな男 (笑)。
この映画「Jason Becker: Not Dead Yet」はDVD化もされてる。
→ Amazon: Jason Becker: Not Dead Yet (region free)
映画と同じ頃にアルバムも、CDじゃなくてダウンロードのみだけど、出してたんだね。十代の頃の録音集なんだけど、タイトルが「Volume 1」(第1巻) って。こりゃ「キャリアが始まったばかり」ってのは、ダテじゃなさそうだ。
→ Amazon: Jason Becker - Boy Meets Guitar - Volume 1 of the Youngster Tapes
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