スティーヴ・ハケット、ギターを語る (4/7)
「Genesis Revisited II」を出して、こないだ来日したスティーヴ・ハケットだが、これはちょっと古くて、「Guitar International」サイトの2010年11月の記事より。自身の来歴とか使ってるギターとか、色々と語っている。
→ Guitar International | Steve Hackett Interview
TV番組「Outwitting Hitler」の音楽なども担当してますよね。
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んー、あれはすごく短い時間でやらないといけなかった。なので、手持ちの素材を使ったんだ。あとの編集作業が恐ろしく大変だったけど。後からオーケストラ化するつもりでリリースしないままコンピューターに入れてあった素材を使った。だって、金曜の夜に契約を済ませたら、放送局が、週明けの月曜までによろしく、って言うんだ。
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なので、日曜に働いてくれるエンジニアを一人確保して、文字通り、週末だけで仕上げた。膨大な物量の素材を昔から溜め込んであって、よかったよ。その中から選んでったんだ。例えば、「1937年のブカレストって雰囲気のは、何かある?」。「あるよ。こんな小汚い感じので、どう?」、そんなふうだ。
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ドラマや映画のサウンドトラックは、一日で仕上げないといけない、そう考えてる。なぜか。一年かけたっていいんだろうけど、プロデューサーやディレクターは、そんなのは望んでない。仕事したいなら、せいぜい一日で片付けたほうがいい。軽薄に聞こえるだろうけどね。彼らにまずラフなバージョンを、気に入るかどうか、聴いてもらうのが、一番いいやりかたかも知れない。
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ああいう映画業界には、ちょっと疑問を持ってる。私自身は映画が大好きだ。1950年代頃からの、1930年代でもいいな、映画のオーケストラには素晴らしいのがあって、大きな影響を受けた。だけど、自分のやることを何でも気に入ってもらえるほど、世の中は甘くない。
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例えば、自分はこれを傑作だと思ってたとする。しかし、別の人はもっと違うものがよくて、こう言ってくる。「2001年 (たぶん映画「2001: A Space Odyssey」のこと) みたいなサウンドにしてくれないか」。接着剤なんかのコマーシャルの音楽にまで、「2001年みたいなサウンドにしてくれないか」。さもなければ、「ちょっと2001年っぽいサウンドすぎないかな」。そんな面倒な話ばっかりなんだ。
サウンドトラックの仕事の大変さと鬱陶しさは、エディ・ジョブスンなんかも言ってる。下の「関連の記事」を見て頂きたい。
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