色んなギタリスト、アラン・ホールズワースを語る (8/8)
4月に亡くなったアラン・ホールズワースには、数多くの弔辞が寄せられた。これはそれらとは違って、生前の本人に色々なギタリスト (など) が送った讃辞を、ファン有志がまとめたもの。元々はほとんどどれも10年以上前のものだと思う。
→ Facebook | Quotes about Allan Holdsworth
ジョン・フルシアンテ
- ギターは速弾きには向かない楽器だと思ってる。ピアノ、サクソフォン、ドラムマシンなんかに比べて、限界がある (ドラムマシンは反則では)。すばやい演奏をしようとすると、筋肉や手の角度に無理がかかるんだ。だがアランは、そんな限界を完全に越えた数少ない一人だと思う。速弾きでありながら表現力が豊かで、自然にゆるやかにやすやすと弾いているように聞こえるのに、なおかつ刺激的で強烈だ。ここ25年くらい、速弾きギタリストが続出してるけど、その大半はスケール練習みたいにしか聞こえない。彼の演奏には、そんなことは決してない。そこには常に音楽的なアイデア、感情を揺さぶるアイデアがある。まぁ、自分は専門家でも何でもないけどね。
エイドリアン・ブリュー
- アランは魔法の手を持っている。あの極端に長い指かも知れない。彼のトーンやなめらかさから影響を受けない人はいない。最上級のギタリストで、聴くのが喜びだよ。
ヴァーノン・リード
- アラン・ホールズワースを聴いて、自分のギターをしまい込んで封印したギタリストが、どれだけいることか。文字通り、驚愕する。
ガスリー・ゴーヴァン
- ロックのギタリストがアラン・ホールズワースやフランク・ギャンバレをちょっと聴いて、あのスタイルを真似しようとするのは、そもそも無謀だ。技術面でおじけづくだけじゃない。その裏にある音楽の知識や理解も膨大なものだ。それらをいっぺんに吸収しようとしても、演奏がさらにダメになるだけだ。
ホールズワースが亡くなる数日前、文字通り生前最後のインタビューってのもあるので、それもいずれ紹介したい。
→ Guitar World | The Final Interview: Allan Holdsworth Talks SynthAxes, Jaw-Dropping Solos and More
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