アラン・ホールズワース、ファンの質問に答える (1/4)
ファンから集まった質問を記者が本人に伝える形のインタビュー。「Guitar World」誌サイトの2017年7月の記事より。文字通り生前最後のインタビューで、ホールズワースはこの数日後に亡くなった。
→ Guitar World | The Final Interview: Allan Holdsworth Talks SynthAxes, Jaw-Dropping Solos and More
メタル・ファンからもジャズ・ファンからも注目されるのは、なぜだと思いますか。
- 私の音楽はロックとジャズの間のすきまを埋めてるんだ。サウンドはロックだけれども、ハーモニーはジャズに近い。ギターソロも多いが、それはハードロックのやり方だ。私はメタルの人間ではないし、ジャズの主流にいるわけでもない。
12枚組の「The Man Who Changed Guitar Forever!」に入っている過去のソロアルバムの内、どれがお気に入りですか。
- 難しい質問だね。他にも何百枚も他人のアルバムで演奏してきてるしね。自分のソロアルバムで特に気に入っているのはない。それぞれ、その時その時の自分なんだ。どれも楽しく作れたけれども、しいて言うなら、古いのより新しいほうが好きかな。私の音楽がどう進化してきたかを、よく表してるからだ。ただ、この12枚組のタイトル (ギターを永遠に変えてしまった男) は、レコード会社が付けたんだけど、どうも好きになれない。買いかぶりだよ。自分をそんなふうに考えることは決してない。
多くの偉大なギタリストから賞賛されてますよね。ギターの世界にどれだけの影響を及ぼしたと思いますか。
- そんなふうに思ったことは一度もない。みんな私の演奏が好きだなんてのは、ただのお世辞だろう。ただ、自分の演奏を第三者の目で見ることはできない。仮に素晴らしいギタリストたちが私の演奏を褒めてくれたとしても、私も彼らの演奏が好きだよ。
この最後なんか、どうも今一つ噛み合ってないけど (笑)、本人、謙遜ってより、本気でそう思ってたのが、本当に不思議。
→ Amazon | Allan Holdsworth - The Man Who Changed Guitar Forever!
関連の記事
- 2017/6/25 - 色んなギタリスト、アラン・ホールズワースを語る (1/8)
人気の記事
- 2016/1/26 - トニー・ヴィスコンティ、デイヴィッド・ボウイを語る
- 2014/9/8 - ロバート・フリップ、「キング・クリムゾンの掟」を語る
- 2012/6/25 - トッド・ラングレン、「Todd Rundgren's Johnson」を語る (5/6)
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る