ドゥイージル・ザッパ、アラン・ホールズワースを語る (1/2)
4月16日はアラン・ホールズワースの命日だ。もう一年か。これはドゥイージル・ザッパのブログより2017年4月の記事。数ある追悼文の内でも白眉だろうと思う。
→ Dweezil Zappa - Allan Holdsworth
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表には現れてないかも知れないが、私の音楽は彼から最大の影響を受けている。彼のギターへのアプローチはすごくユニークで、しかも、心底、当惑させられる。特に13歳の少年にとってはね。その時、私は彼の「Metal Fatigue」を真似しようとして、一夏かかりきりだったんだ。父 (フランク・ザッパ) もアランを心から信奉していて、色んなインタビューで彼を褒めたたえていた。
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ある日、アランが父を訪ねて、家にやってきた。ちゃんとは憶えてないが、チャド・ワッカーマンが関係してたんじゃないかな。彼は父ともアランとも演奏してたから。13歳の私は、彼の演奏するスケールもコードも、全く理解できなかった。彼に幾つか質問することができて、練習してることを見せようと頑張る私に、彼は辛抱強く付き合ってくれた。そして、もっと簡単な弾きかたや、タッピングを少し教えてくれた。
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何年たっても、彼のスケールや非凡なコードは、少しも簡単にはならなかった。彼のギターへのアプローチは、要素として、少しずつ、私の音楽フィルタを通して、(音楽) ボキャブラリーの中に入り込んできた。アランの影響は、リック (短いフレーズ) とかではなく、彼の演奏の要素をどう解釈するかにある。あえてリスクを冒して成功させたり、きついテンションで引っ張っておいてリリースしたり。様々なハーモニーの変種やリズムの輪郭の間を、彼が苦もなく行ったり来たりするのは、ギタリストなら誰もが驚嘆している。
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