ニール・ピアト、ドラム・ソロを語る (1/2)
「Music Radar」サイトの2011年6月の記事より。ラッシュのニール・ピアトが、ドラム・ソロの時の心境とか、ソロの組立てかたとか、語っている。
→ Rush's Neil Peart Talks Drum Solos
- ドラム・ソロの時はアガるよ。家じゃうまく叩けたとしても、何万人もの前で叩くのは全く別だ。バディ・リッチは、バンドのサックス奏者から聞いたんだが、ステージの脇で出番を待ってる時に手が震えてて、「60年もやってたら慣れてるとでも思ってただろ」って言ったんだそうだ。年季が入ると、ますますキツくなってくるんだよ。だって、バディ・リッチはただ演奏すればいいって人じゃない。常にスターじゃないといけない。スチュアート・コープランドは「エリック・クラプトン因子」って呼んでた。クラプトンも、ただギターを弾けばいいってわけにいかなくなって、それをひどく嫌がってたんだ。彼もスターじゃないといけなかったからね。コープランド自身、ザ・ポリスの後の数年間、ドラムスから遠ざかってた。彼もただドラムスを叩きたかったんだ。もっとも、彼はドラム・ソロをやらない。小さい頃、「ソロをやらないドラマーはダサい」とか言われたそうだけどな。やるかどうかは本人次第だよ。ソロもほどほどが肝心なんだ。俺はジョン・ボーナムを心から崇拝してて、彼のソロは実に素晴らしいけど、どうも長くて自己満足になりがちだろ。俺はドラム・ソロになると、一人で裸でさらされてる気分になる。ヘマしないように、スティックを飛ばしたりしないように、上手くやれるように、心を落ち着かせないといけない。
「パート」か「ピアト」か「ピヤト」か、いつも問題になるけど、「near」と同じ母音なんで、やっぱり「ピアト」かなと。この人に「アガる」とか言われたら、普通のドラマーはどうすりゃいいんだろね。ソロなんかやるなと?(笑)
直近の記事
- 2012/4/19 - ニール・ピアト、ドラム・ソロを語る (1/2)
- 2012/4/12 - ジェフ・ベック、ロッド・スチュアートとのコラボレーションを語らず
- 2012/4/5 - エイドリアン・ブリュー、自らを語る (1/7)
- 2012/4/1 - ラリー・ハートキー、ベースアンプ作りを語る (1/4)
- 2012/3/19 - スティーヴ・リリーホワイト、ウルトラヴォックス「Ultravox!」を語る (自ら代表作を語る (1/8))
- 2012/3/17 - カーク・ハメット、10人のギター神を語る (1/2)
- 2012/3/16 - リッチー・ブラックモア、イングヴェイ・マルムスティーンを語る
- 2012/2/29 - イアン・アンダーソン、グラミー賞メタル部門の受賞を語る
- 2012/2/28 - ジョン・ウェットン、アイコンの予定を語る
- 2012/2/27 - ジョン・ウェットン、曲の作りかたなどを語る
人気の記事
- 2023/8/24 - ロバート・フリップ、イーノやボウイやクリムゾンを語る (4/4)
- 2016/9/16 - ジェフ・ベック、キース・ムーンを語る (1/17)
- 2013/9/9 - コージー・パウエル、デビュー当時を語る (自らのキャリアを語る (1/12))
- 2012/6/25 - トッド・ラングレン、「Todd Rundgren's Johnson」を語る (5/6)
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る