ジョン・エントウィッスル、キース・ムーンを語る (2/6)
「DRUM! Magazine」サイトの記事より。いつのインタビューか不明だが、キース・ムーンの死後だ。ザ・フーは、「リードヴォーカル + リードギター + リードベース + リードドラムス」って話もあるくらい、特異なリズム隊だったが、その「リードベーシスト」が「リードドラマー」について語っている。
→ Partners In Time: John Entwistle & Keith Moon
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俺が高音を強調するようになったのは、あのやかましいノイズの塊の中から、目立つためだ。ワイヤワウンド弦 (ラウンドワウンド弦のこと) を使い始めて、ギターの音とベースの音をうまくブレンドして中音域で爆音を作るようになった。一方で、高音域と低音域はキースと俺だ。そんな音、他のバンドじゃありえないだろ。
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キースは、どんなにバカやっても俺がちゃんと付いていく、合わせていくって判ってたから、もうやりたい放題だった。「Live at Leeds」を二人で初めて聴いた時、「俺たち、こんな演奏してたのか。こんなこと、よくやれてたな」。マジックが働いてたんだろうけど、それっきりで失われちまうんだよ。
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キースと俺はお互いフォローし合ってる。だがな、キースはありとあらゆることをやるんだ。スタジオでドラムスのトラックだけ聴いてると、どの曲をやってんだか、判らないんだよ。時々はヴォーカルと一緒のこともあって、そうするとようやく判る。演奏は、みんなが入り乱れて、お互いに左右し合うって言ってもいい。「Live at Leeds」のように、ピートが何か始めて、みんながそれに付いていって、今度はキースか俺が何か始めて、みたいに。それがうまく行くこともあれば、行かないこともある。だが、リスクを怖がっちゃいけない。
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