ジョン・エントウィッスル、キース・ムーンを語る (3/6)
「DRUM! Magazine」サイトの記事より。いつのインタビューか不明だが、キース・ムーンの死後だ。ザ・フーは、「リードヴォーカル + リードギター + リードベース + リードドラムス」って話もあるくらい、特異なリズム隊だったが、その「リードベーシスト」が「リードドラマー」について語っている。
→ Partners In Time: John Entwistle & Keith Moon
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ピートが作ってきて他のみんなに渡すデモは、特別なリフやメロディの他は、どう加工してもいいんだ。例えば「I'm a Boy」のベースは、デモじゃただの八分音符だったんで、俺が色々と付け加えた。一方で、ピートのベースが完璧で、俺もそのまま弾くこともある。ピートは、キースや俺を念頭に置いて、デモを作ってくれる。ただ、キースのパートは、基本的な雰囲気だけだ。たいていは、それでキースにクリック・トラックを作らせて、俺たちが合わせる。「Won't Get Fooled Again」じゃ、代わりにシンセサイザーに合わせたりしたけど。
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俺たちがライブでこそベストな演奏なのは、判るだろ。だが、スタジオでもアイデアに困ることは、最新の2枚くらいまではなかった。「Face Dances」(ムーン死後の最初のアルバムで、ドラムスは元フェイセズのケニー・ジョーンズ) はビル・シムジクのプロデュースで作ったが、どの曲も3テイクずつ録って一番良い部分だけをつぎはぎするっていうフランケンシュタインなやりかただった。最近のアルバムは、きれいにまとまり過ぎてて、どうも納得いかないってことでは完璧だ。
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