ジョーダン・ルーデス、「Close to the Edge」「Prism and Views」 を語る (プログレの名盤10傑を語る (5/5))
10の内で少なくとも7つのバンドはあまりにベタな選択だし、どうしようかちょっと迷ったけど、とりあえず紹介することにした。「Music Radar」サイトの2012年5月の記事より。
→ Dream Theater's Jordan Rudess: The 10 Greatest Prog-Rock Albums of All Time
イエス「Close to the Edge」(1972年)
- 受けた影響の大きさってことじゃ、トップのアルバムだよ。プログレッシヴ・ロックのありかたってだけじゃなく、そのポジティヴさにだ。それに、信じがたいほどのミュージシャン魂とエネルギーにもね。ジョン・アンダーソンとバンド・メンバーの素晴らしい心意気が、レコード盤からほとばしり出てくる。スティーヴ・ハウと、彼のメロディへのアプローチが、特に気に入ってる。「And You and I」のラップ・スティール (小型のスティールギター) のメロディが、とりわけ美しい。プログレッシブ・ロックの至高の瞬間の一つだ。リック・ウェイクマンの演奏もすごいし、オルガンのソロが心に残る。バンド全体が途方もない空間を作り出してるんだ。
ステファン・ザウナー「Prism and Views」(1978年)
- メリーランドに住んでた頃、近所のレコード屋の店員が俺に、「ピーター・ゲイブリエルやジェネシスが好きなら、これも聴いてみな」ってんで、勧めてくれたんだ。買って帰って家で聴いた瞬間、打ちのめされた。超メロディック、美しいキーボード、ドラムスもかっこいいし、ギターも素晴らしい。その上に、甘い声のヴォーカルが最高だ。何より、曲そのものが俺をとらえて離さない。皆に聴かせて回ったよ。ジャケットがまた良いんだ。男が森の中をシンセサイザーに向かって走ってってるみたいだろ。音楽に合ってるね。
イエスの「Close to the Edge」、これも王道だね。なんとなく、いずれドリーム・シアターのカバーが出てくるような気がしないでもない (笑)。
ステファン・ザウナー..... んー、知らんなー。聴いたことないなー。アルバムもとっくに廃盤ってか、CD化すらされてないみたいじゃないか。これもまた、すげー、かっけー、だけで、子供の感想文みたいだし (笑)。誰じゃー、と思ったら、ドイツ人で、どうもアモン・デュールIIにいたらしいね。ジャーマン・ロックな人だったのか。
ちなみに、「NoiseCreep」サイトの「人生を変えた5枚」って企画でも、去年の11月にルーデスが語っていて、微妙に違う。これはドリーム・シアターのファン・サイトに日本語の紹介がある。
→ Five Albums That Changed My Life: Jordan Rudess of Dream Theater
→ ジョーダンの私的アルバム5選
直近の記事
- 2012/6/15 - ジョーダン・ルーデス、「Tarkus」「A Trick of the Tail」を語る (プログレの名盤10傑を語る (1/5))
- 2012/6/3 - ジェフ・ベック、「Guitar Shop」を語る (1/6)
- 2012/6/1 - スコット・ハルピン、キース・ムーン代役事件を語る (1/2)
- 2012/5/26 - ジョン・エントウィッスル、キース・ムーンを語る (1/6)
- 2012/5/20 - スティーヴ・クロッパー、「Dedicated」を語る (1/5)
- 2012/5/11 - テリー・ボジオ、エイドリアン・ブリューを語る
- 2012/5/7 - スティーヴ・ルカサー、G3などを語る (1/4)
- 2012/5/6 - ジョン・ウェットン、トリオ版UK再結成のいきさつを語る
- 2012/5/5 - イアン・ペイス、ディープ・パープル「Made in Japan」を語る
- 2012/5/4 - イアン・ペイス、ディープ・パープルの元メンバーなどを語る
人気の記事
- 2023/8/24 - ロバート・フリップ、イーノやボウイやクリムゾンを語る (4/4)
- 2016/9/16 - ジェフ・ベック、キース・ムーンを語る (1/17)
- 2013/9/9 - コージー・パウエル、デビュー当時を語る (自らのキャリアを語る (1/12))
- 2012/6/25 - トッド・ラングレン、「Todd Rundgren's Johnson」を語る (5/6)
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る