エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサーと語る (1/14)
スティーヴ・ルカサーの公式サイトにある記事で、元は「Guitar - for the Practicing Musician」誌の1993年9月に掲載とのこと。エディ・ヴァン・ヘイレン (エディ) とスティーヴ・ルカサー (ルーク) は大の仲良しだそうで、同じ高校の先輩・後輩の間柄らしい。いちおうエディがルークにインタビューするって体裁にはなっているが、中身はほぼダベリに近い (笑)。たまにはこういう記事もいいかも。
→ Edward Van Halen - EVH interviews Luke
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エディ:なんで音楽をやってるわけ?
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ルーク:それしかできないからな。
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エディ:きっかけは誰? 家族? 友達?
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ルーク:音楽の才能があるのなんて、家族には一人もいないよ。
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エディ:お前がいるじゃないか。
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ルーク:そりゃ疑問だな。
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エディ:なんで、音楽を、やってるんだよ。
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ルーク:7歳の時に、親父がギターと「Meet the Beatles」を買ってくれた。もう全身全霊が圧倒されたんだ。俺がやりたいのはこれだ、ってね。ジョージ・ハリスンの「I Saw Her Standing There」のソロ、ベンドやリヴァーブの音、衝撃だったのを憶えてるよ。
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エディ:それですぐにギターを始めたってことか。
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ルーク:そう。
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エディ:ピアノもすごく上手いじゃないか。
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ルーク:まさか。
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エディ:他の知ってる奴らに比べればな (笑)。
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ルーク:ギターは独学だ。それから、年上の友達からコードを教わったりした。
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エディ:ジャズとかはどうやって身につけた?
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ルーク:それは後からのことだよ。高校でポーカロの兄弟と一緒になった。彼らの親父さんはスタジオ・ミュージシャンだ。ジェフ・ポーカロやデイヴィッド・ペイチは俺よりちょっと年上で、もうセッションとかやってた。
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エディ:譜面を読んだりするのも独学?
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ルーク:いや、15歳くらいから、ジミー・ワイブル (クラシック/ジャズ/カントリーのギタリスト) のレッスンを受け始めた。譜面の読みかたも教わったし、他にもオーケストレーションとか、山ほどレッスンを受けたよ。あの頃はとにかく好奇心のかたまりだった。そんなこと、高校に入るまで何も知らなかったからな。ガキの頃はただ、すごいアーティストたちと演奏できたらカッコいいだろな、くらいに思ってたんだ。
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エディ:それで地球上のあらゆる人と共演してきたわけか。スタジオ・ミュージシャンのトップだったよな。
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ルーク:そうかな。ま、アンプのボリュームをいつでもトップに持ってくのは、俺くらいしかいないしな。譜面も仕事に必要な程度には読めるし。あれは外国語の練習みたいなもんだ。やらないでいると出来なくなるし、いつも鍛えとかないと。
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エディ:同じ数のセッションをこなしてたら、俺なんか燃え尽きちまうよ。
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ルーク:俺だってとっくに燃え尽きてるんだけど。
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